研究課題/領域番号 |
17790249
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部) |
研究代表者 |
中塚 伸一 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部), 臨床検査科, 医師 (90303940)
|
研究分担者 |
青笹 克之 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30115985)
相馬 俊裕 独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター, 臨床検査部, 部長 (40273619)
山上 保 独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター, 血液内科, 医長 (60416253)
川上 学 独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター, 血液内科, 医師 (50372610)
玉置 広哉 独立行政法人国立病院機構(大阪南医療センター臨床研究部), 血液内科, 医師 (70416254)
藤田 茂樹 大阪大学, 医学系研究科, 医師 (10379175)
|
研究期間 (年度) |
2005 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 悪性リンパ腫 / 免疫組織化学 / 予後因子 |
研究概要 |
本研究の目的は、悪性リンパ腫の予後との関連が期待される蛋白群の発現について、特にアポトーシス関連蛋白を中心に、臨床検体を対象に免疫組織化学的な検討を行うことにある。悪性リンパ腫のルーチン検索として一般的な病理検査室で検討を行ない得る実用的な予後評価システムを模索する。 細胞内のアポトーシスのシグナル伝達を調節するBc1-2,Bc1-X, Bax, XIAP, FLIP, survivin, p53等の発現について、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)症例の臨床病理学的因子、組織形態学的因子との相関を検討した。高齢発症のリンパ腫においては比較的若年発症に比較してアポトーシス抑制が乏しい傾向にあり、Bc1-X, Baxの発現が高い傾向にあった。また、胚中心細胞型の形質を示すDLBCLは非胚中心細胞型のものに比べ、アポトーシス抑制が乏しい傾向にあり、Bax, XIAPの発現が高く、FLIPの発現が低い傾向にあった。その他、初発/再発、bc1-2陽性例/陰性例の間でも発現パターンの違いを確認した。最終的な予後との相関は検討中である。 リンパ腫の腫瘍発生に関与する、比較的限られた種類の蛋白の免疫組織化学的な検討によっても、リンパ腫の臨床病理学的な層別化を行なうことが可能であることが示唆される。
|