研究課題/領域番号 |
17790252
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
青木 直子 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60301983)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | MDL-1 / マクロファージ / DAP12 / 骨髄系細胞分化 / 自然免疫 |
研究概要 |
(研究の目的)MDL-1はCタイプレクチンファミリーに属するII型膜蛋白で、主として単球やマクロファージに発現する。MDL-1のリガンドは未だ不明であるがそのシグナルは会合分子であるDAP12のITAMモチーフから伝達されることが報告されている。我々が過去に報告したDAP12による単球のマクロファージ系細胞への分化誘導は、MDL-1/DAP12を介したシグナルがマクロファージの分化や活性化に重要な役割を有することを示唆するものである。また、LPS、 TNFαやBCG感染などの刺激によってMDL-1の著しい発現上昇が認められるが、自然免疫においてマクロファージ上のMDL-1が重要な役割を担っていることが考えられる。以上よりMDL-1の機能を解析することは結核感染を始めとした種々の病態解析にっながるものと期待される。 (本年度の研究実績)本年度は主として昨年度作成したモノクローナル抗体のキャラクタリゼーションとマウスにおけるMDL-1の発現および機能解析を行った。現在までに、抗MDL-1モノクローナル抗体としてMDL-1 全アイソフォームを認識する20.6とMDL-1 long formのみを認識する354.1を得ている。最初にそれぞれを使ってマウス各臓器の発現を検討した。マウスではマウス単球、腹腔マクロファージを中心にMDL-1の強い発現が認められる。また、MDL-1はレクチン型タンパクであることが報告されているが、マウス生体内では特にMDL-1 long formにおいて糖鎖による高度の修飾を受けていることが示された。さらに、生体内ではこれらのMDL-1がlong form、 short formともにDAP12と会合して存在していることが示されている。 MDL-1の機能については、作成した抗体を用いてマウス単球上のMDL-1を刺激することにより、炎症性サイトカインとケモカインの強い産生を誘導することができた。現在、LPS, GM-CSF, M-CSFなどを用いてMDL-1の発現と炎症性サイトカインの産生についてさらに詳しく検討を進めている段階である。同時にここまでの結果について論文投稿準備中である。
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