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ウェルシュ菌における細胞間情報伝達による毒素産生調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790284
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関金沢大学

研究代表者

大谷 郁  金沢大学, 医学系研究科, 講師 (30377410)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードウェルシュ菌 / 毒素産生調節機構 / マイクロアレイ / 細胞間情報伝達 / 発現調節ネットワーク
研究概要

ウェルシュ菌の感染時におけるヒト組織中のシグナル物質を同定するため、最小培地で培養したウェルシュ菌にヒト血清を添加し、インキュベーションした後調製したRNAを用いてマイクロアレイによる遺伝子発現の変化を解析した。その結果、ヒト血清により誘導される遺伝子群が存在することが明らかとなり、その中には病原因子として重要な役割を果たすと考えられている遺伝子も存在していることが明らかとなった。また、ウェルシュ菌の染色体上に存在する28の二成分制御系遺伝子の変異株を用いて同様の実験を行った結果より、この物質は、ウェルシュ菌の2つの二成分制御系センサータンパクにより感知されていることが明らかとなった。さらに、ウェルシュ菌の毒素産生調節の鍵となっている二成分制御系VirR/VirSシステムの感知するシグナル物質の産生に関与する候補遺伝子を同定した。この遺伝子変異株は毒素産生がおこらないことより、この遺伝子は本菌の毒素産生調節に非常に重要であることが明らかとなった。また、野生株の培養上清を加えることで毒素遺伝子の転写が回復することより、この遺伝子産物は細胞外に分泌されて毒素産生調節を行っていることが示唆され、本菌の細胞間情報伝達のシグナル物質の産生に深く関与している可能性が強く示唆された。現在、ヒト血清中のシグナル物質に関しては、精製を行いシグナル物質の同定を試みている。また、ウェルシュ菌の産生する毒素産生シグナルについても精製を行い、これらの物質による毒素産生調節機構を詳細に解析していく予定である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Detection of a group II intron without an open reading frame in the alpha-toxin gene of Clostridium perfringens isolated from a Broiler chicken2007

    • 著者名/発表者名
      Menglin Ma, Kaori Ohtani, Tohru Shimizu, Naoaki Misawa
    • 雑誌名

      Journal of Bacteriology 189, No5

      ページ: 1633-1640

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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