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赤痢菌タイプIII分泌装置のレギュレーターInvE蛋白発現の転写後調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790299
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

三戸部 治郎  国立感染症研究所, 細菌第一部, 主任研究官 (40333364)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード細菌 / 病原性 / 発現制御 / 転写後調節 / RNAシャペロン / Type III secretion system
研究概要

代表者は赤痢菌の病原蛋白分泌装置(Type III secretion system, TTSS)遺伝子群の発現がTTSSのレギュレータであるInvE蛋白の転写後調節で制御されること明らかにしてきた。当研究では1)この調節に関わる新規のRNAシャペロンYfgAを同定した。2)これまで明確な解答のなかったTTSSの温度による発現調節を転写後レベルで解明した。
1)転写後レベルでInvEの発現が低下しているcpxAの変異体から、TTSS発現を回復させるような変異を検索し新規のRNAシャペロンと考えられるyfgA遺伝子を分離した。cpxA-yfgA二重変異株はInvE蛋白の発現が回復しており、野生型赤痢菌でyfgA遺伝子を過剰発現させると、InvEの発現が低下すること、cpxA変異体ではYfgAの蛋白発現が増加していること、yfgA変異株ではinvE-mRNAの安定性が有意に増加しており、yfgA遺伝子はmRNAの分解に作用することが示唆された。精製したYfgA蛋白を用いてin vitroで合成したinvE-RNAでゲルシフトアッセイを行ったことろ、強い結合が認められ、YfgA蛋白はRNA結合活性があることが示された。
2)既知のRNA結合蛋白として多数の転写後調節に関わることが知られているHfq蛋白遺伝子の変異体を作製したところ、驚くべきことに通常発現が抑制されるべき30℃で、37℃と同程度のレベルでTTSSが発現し、37℃では野生型の数倍に蛋白レベルが上昇していることが示された。またinvE-mRNAの安定性は37℃と比べて30℃において極度(1/20)に低下しhfqの変異体では回復していること、in vitroでinvE-mRNAとHfqは結合し、その結合は温度により変化することが示され、この結果をJournal of Biological Chemistryに投稿中である。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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