研究課題/領域番号 |
17790310
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
亀岡 正典 大阪大学, 微生物病研究所, 特任准教授 (60281838)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | ウイルス / HIV-1 / PARP-1 / 核移行 / インテグレーション / 遺伝子発現 / 感染症 / PARP / ポリADP-リボース |
研究概要 |
HIV-1が細胞に侵入した後、逆転写反応によるウイルスDNAゲノムの合成、ウイルスDNAゲノムとウイルスタンパク質の核内輸送、そして細胞染色体遺伝子へのウイルスDNAゲノムのインテグレーションという一連の反応が進行する。この過程では、Pre-integration complex(PIC)が形成される。前年度まで、PICの構成成分にPARP-1がおよぼす影響を解析してきたが、実験手法上の問題もあり、PARP-1の関与を明確にすることが出来なかった。そこで、今年度は、異なるアプローチによる解析を進めた。具体的には、PARP-1及びその他の宿主細胞因子を標的とするsmall interference RNA(siRNA)を導入した細胞にHIV-1を感染させ、ウイルスDNAゲノムとウイルスタンパク質の核内への輸送効率と、細胞染色体遺伝子へのウイルスDNAケノムのインテグレーション効率について、real-time PCR法を用い、経時的な定量解析を行った。また細胞質と核の分画も行い、これらのサンプルにおけるウイルスDNAの定量解析も行った。その結果、PARP-1に関して明確な解析結果は得られなかったが、別の宿主細胞因子であるadaptor-related protein complex 2 alpha subunit(AP2a)に対するsiRNAが、HIV-1ゲノムの核移行とその後のインテグレーション反応を著明に亢進することがわかった。またAP2aとHIV-1ゲノムの核移行に関わる他の細胞因子の会合を示唆する解析結果が共焦点レーザー顕微鏡を用いた解析により明らかになった。
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