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EBV感染上皮細胞におけるケモカイン発現制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17790311
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ウイルス学
研究機関近畿大学

研究代表者

中山 隆志  近畿大学, 医学部, 講師 (60319663)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードケモカイン / EBV / EBV感染B細胞 / 上咽頭癌 / 加齢性EBV関連B細胞リンパ増殖 / ホジキンリンパ腫 / EBV潜伏遺伝 / 遺伝子発現制御 / 加齢性EBV関連B細胞リンパ増殖症 / EBV潜伏遺伝子
研究概要

上皮細胞でのケモカイン発現に対するEBV感染の影響を明らかにするため、上咽頭癌(NPC)細胞株、EBV陽性と陰性の上皮細胞株を用いてケモカインの網羅的発現解析を行ってきた。これまでに、これらのEBV感染上皮細胞とEBV感染B細胞におけるケモカイン発現プロファイルの比較解析により、EBV感染B細胞ではTh2型ケモカインTARC/CCL17とMDC/CCL22の発現が特異的に誘導され、EBV感染上皮細胞では対照的にTh1型ケモカインMIG/CXCL9とIP-10/CXCL10の発現が特異的に誘導されることを明らかにしている。
今回、EBV関連上皮系腫瘍の病態形成におけるケモカインの役割を臨床検体で明らかにするため、NPC腫瘍組織を用いてケモカインおよびケモカインレセプターの免疫染色を行った。その結果、NPCの腫瘍細胞はMIG/CXCL9とIP-10/CXCL10を強く発現していた。さらに、腫瘍細胞の周囲には、それらのレセプターであるCXCR3陽性の多数のT細胞浸潤が認められた。以上の結果から、MIG/CXCL9とIP-10/CXCL10の産生はCXCR3を介してTh1細胞を誘導することが示唆された。また、腫瘍細胞の周囲には、Foxp3^+IL-10^+CD69^-制御性T細胞の多数の浸潤が認められ、これらの細胞は従来報告されていたCCR4に加えてCXCR3を発現していた。NPC組織では、CCR4のリガンドであるTARC/CCL17とMDC/CCL22の発現は認められなかったため、制御性T細胞はCXCR3を介してNPC組織に誘導され腫瘍細胞に対する免疫反応の抑制に関与すると考えられた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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