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糖鎖修飾によるNotchシグナルの修飾とそのTリンパ球における役割

研究課題

研究課題/領域番号 17790322
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 免疫学
研究機関徳島大学

研究代表者

九十九 伸一  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10346596)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードT細胞分化 / Notch / 糖鎖修飾 / Fringe / 細胞系譜 / 分子生物学 / 細胞分化 / Tリンパ球
研究概要

Notchは、細胞膜貫通型のレセプタータンパク質である。そのシグナルは、細胞の分化・ガン化・生死・増殖に広く関与していることが報告されている。Notchとそのリガンドの親和性は、糖鎖修飾により調節されている。その修飾に最も重要な酵素がFringeである。NotchがT細胞の分化に必須な因子であることは知られているが、Fringeがこのシグナルにどのような役割を果たしているかは分かっていなかった。本研究の目的は、FringeのT細胞分化における役割を解明することであった。
哺乳類において、Fringeは3種類(Lunatic, Manic, Radical)存在する。本研究では、T細胞分化において、Manic,R adical Fringeの発現は一定であるが、Luantic Fringeの発現がCD4+CD8+の段階においてのみ減少することを見いだした。続いて、これらの遺伝子の機能を解析するために、これらのFringeを過剰発現させた。その結果、Lunatic FringeおよびRadical Fringeの過剰発現により、T/B細胞系譜決定ではT細胞への分化が著しく増強された。また、CD4-CD8-からCD4+CD8+への分化も促進されたが、その一方でCD4+CD8+細胞からCD4+CD8-/CD4-CD8+細胞への分化は阻害された。一方、レトロウイルスベクターを用いたRNAiによるノックダウン実験においては、Lunatic Fringeの発現を減少させることにより、T/B細胞系譜決定においては、T細胞への分化が抑制され、CD4-CD8-細胞からCD4+CD8+細胞への分化も抑制された。これらの結果は、Notchの過剰発現、ノックアウトマウスのものとよく一致している。
これらの結果から、T細胞分化においてNotchシグナルのオン・オフを制御するために必要であることが示された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Lunatic fringe controls T cell differentiation through modulating notch signaling2006

    • 著者名/発表者名
      Shin-ichi Tsukumo
    • 雑誌名

      The Journal of Immunology 177・12

      ページ: 8365-8371

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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