研究課題/領域番号 |
17790329
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | (財)大阪バイオサイエンス研究所 |
研究代表者 |
福本 典子 (廣瀬 典子) 大阪バイオ研, 研究員 (20390809)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | 自己免疫性脳脊髄炎 / 造血器型プロスタグランジンD合成酵素 / ヘルパーT細胞 / 脱髄 / 自己免疫疾患 / プロスタグランジンD2受容体 |
研究概要 |
プロスタグランジンD_2(PGD_2)は肥満細胞やTh2リンパ球、マクロファージで活発に産生される炎症性脂質メディエーターである。実験的自己免疫性脳脊髄(EAE)は自己免疫疾患の一つであるヒト多発性硬化症のモデル動物として頻用されている。EAEはミエリン構成成分の一つであるMOGペプチドを皮下注射することで発症を誘導することができる。最近、我々はEAEモデル動物において、病態の進行に伴いその脱髄部でのミクログリアが活性化され、PGD_2の合成酵素である造血器型PGD合成酵素(HPGDS)およびPGD_2受容体の一つであるDP1の発現が特異的に亢進していることを見出した。本研究では、自己免疫疾患の病態発生においてHPGDSが担う役割について調べるために、野生型およびHPGDS欠損(KO)マウスを用いてEAEモデルを作製、あるいはHPGDS選択的阻害剤(HQL-79)を投与し、それらの効果について検討した。 まずHPGDS KOマウスに抗原を免疫したところ、症状の遅延は観察されたものの発症そのものは抑制されなかった。ところが、抗原を免疫したマウスにHQL-79の連日投与を行ったところ、発症抑制が確認された。HQL-79投与群ではコントロール群と比較して、血清中の抗原に対する抗体の増加率は変わらなかったが、IFN-γなど炎症性サイトカインが減少していた。さらに、T細胞の反応性について検討した結果、HQL-79投与群では免疫応答が抑制されていることが判明した。次に、予め活性化させたT細胞をマウスに移入してEAE発症を誘導する際に、HQL-79を投与したところ、投与群とコントロール群で差は認められなかった。 これらの結果から、PGD_2は免疫応答において主にT細胞活性化に関与することが示唆された。
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