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プロテオミクス技術を用いた薬剤性急性心臓死の病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790410
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関熊本大学

研究代表者

是枝 亜子  熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (80284751)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード急性薬物中毒 / 中毒学 / プロテオーム
研究概要

薬物中毒死の剖検所見はごく一部の薬物を除いて特徴的な所見に乏しく、病死との鑑別が困難な場合も多い事から、ともすれば見逃してしまうという危険に常にさらされている。この原因としては、急性薬物中毒時における生体の変化や病態に関する研究の不足がある。そこで我々は、組織の病態変化を網羅的に捉える事ができるプロテオミクス技術の中毒学への応用を考案した。昨年度は心臓毒性の強い抗マラリア薬クロロキン(CQ)をモデル薬物とし、その心臓における侵襲変化をヘマトキシリン・エオジン染色、マッソン三重染色及び免疫組織染色によって確認した。その結果に基づき、本年度は急性CQ中毒時における心臓組織タンパクの変化についてプロテオミクス技術を用いて検索する事を計画した。なお、網羅的な検索を予定していたが、プロテオミクス研究の専門家からの助言に従って、近年薬物による心臓侵襲のマーカーとして注目されているタンパクとして心筋トロポニンTについて特に着目して検討を行った。
ラット(雄性、250g)にペントバルビタール40mg/kgを腹腔内投与して麻酔し、足根部伏在静脈にカニュレーションを行って保定した。前採血を行った後にCQ550mg/kgを経口投与し、経時的に約0.5mlずつ採血した。各血液試料は4℃下にて10,000×gで10分間遠心分離して血漿成分を分取し、-80℃下にて保存した。次いで、各試料についてSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)を行い、ウェスタンブロッティングを行って心筋トロポニンTの出現の有無を確認した。その結果、投与前に認められなかった心筋トロポニンTが投与後の時間経過に伴って出現している事が確認された。このことから、CQ急性中毒時においてもCQによる心筋毒性の結果として心筋トロポニンTが血中に遊離する事が示された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Immunohistochemical demonstration of the distribution of chloroquine (CQ) and its metabolites in CQ- poisoned mice.

    • 著者名/発表者名
      Ako Koreeda, Kosei Yonemitsu, Hiroe Kohmatsu, et al.
    • 雑誌名

      Archives of Toxicology (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] An accidental death due to Freon 22 (monochlorodifluoromethane) inhalation in a fishing vessel

    • 著者名/発表者名
      Ako Koreeda, et al.
    • 雑誌名

      Forensic Science International (In Press)

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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