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乳幼児突然死例とプロスタノイドとの関連性について

研究課題

研究課題/領域番号 17790415
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 法医学
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

前橋 恭子  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (00231605)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード乳幼児突然死 / プロスタグランジン / プロスタノイド / SIDS / GC / MS
研究概要

死体血漿中プロスタグランジン類及びトロンボキサン類(PGs)と病態、特に乳幼児突然死症候群(SIDS)との関連を明らかにすることを目的とし、ヒトの死体血漿中PGs分析値の信頼性および心臓性突然死剖検例、SIDS例のPGs値の傾向について検討した。
当講座で実施された法医剖検例85例について、剖検時に採取した血漿中の8種類のPGs(TXA_2の代謝物であるTXB_2、PGI_2の代謝物である6-keto PGF_1α、PGE_1、PGE_2、PGF_2α、8-epi PGF_2αおよびPGD_2の代謝物である9α,11β-PGF_2)をガスクロマトグラフ質量分析装置で一斉分析した。
分析の結果、ほとんどの試料からPGs値を得られ、血漿試料中の各PGs値は死後経過時間および年齢との間に相関はなかった。内因死例を心臓性突然死群と対照群に分類し、TXB_2と6-keto PGF_1α値を比較した結果、心臓性突然死群では67%で6-keto PGF_1α<TXB_2となり、TXB_2が若干増加し、6-keto PGF_1αが大幅に減少していることが明らかとなった。特に6-keto PGF_1αの減少が顕著であることから、PGI_2の産生量が減少していると考えられた。
85例のうち乳幼児突然死例12例についても、死体血漿中の各PGs値と死後経過時間(7-41時間)、および年齢(0.17-3歳)との間に相関は認められなかった。死因は呼吸器系疾患(主に肺炎)5例、窒息2例、SIDS1例、不明4例であった。死因毎にTXB_2と6-keto PGF_1α値について検討したところ、6-keto PGF_1αにおいて呼吸器系疾患例に比べ、窒息例では値がやや高く、SIDS例では顕著に高かった。しかしながらSIDS例は1例のみと症例数が少なかったことからSIDS例の特徴と断定するには至らなかった。今後もSIDS症例を集め検討を重ねたい。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Possible diagnostic value of plasma prostaglandin levels in forensic autopsy cases : The significantly low ratio of 6-keto-prostaglandin F_1, alpha to thromboxane B_2 in person dying of cardiovascular disease2006

    • 著者名/発表者名
      Kyoko Maruyama-Maebashi
    • 雑誌名

      Jikeikai Medical Journal 53・3

      ページ: 131-139

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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