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インテグリン関連分子CD47の消化管上皮における生理的役割と病態的意義

研究課題

研究課題/領域番号 17790433
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

篠原 将彦  埼玉医大, 医学部, 助手 (70396620)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードCD47 / SHPS-1 / DSS腸炎
研究概要

CD47は細胞外領域にイムノグロブリン様ドメインを持ち組織普遍的に発現する5回膜貫通型タンパク質である。CD47はこれまで血球細胞において細胞運動の制御に関与することが示されているが、上皮細胞における生理機能に関してはいまだ明らかではない。CD47は1回膜貫通型のレセプター型分子SHPS-1と細胞外領域を介して双方向性にシグナルを伝える細胞間シグナル伝達システム(CD47-SHPS-1系)を構成することが明らかにされつつある。CD47はこれまでの研究から小腸上皮組織に発現していることが明らかとなっており、消化器癌の発癌機構や浸潤転移の分子機構にCD47-SHPS-1系の関与が考えられる。今回、デキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘導性腸炎モデルを作成し、CD47-SHPS-1系の炎症性腸炎における役割を明らかにすることを試みた。SDラットを用い、0.5%DSSを7日間投与した群と飲水のみを7日間行なった群とに分け、それぞれの小腸と大腸を摘出、パラフィン切片を作成した。組織はCD47モノクローナル抗体にて免疫染色後、ヘマトキシリンによる核染色を行ない、顕微鏡にて観察を行なった。それぞれの群の小腸粘膜上皮でCD47の発現が認められたがその発現量には差が認められなかった。大腸粘膜上皮は小腸粘膜上皮と比較して発現量は少なく、またそれぞれの群での発現量の差は明らかではなかった。DSS投与群の大腸粘膜には好中球、マクロファージが浸潤しており、CD47陽性の炎症細胞の浸潤が増加していた。今回の結果からDSS誘導性腸炎モデルにおいてCD47陽性の炎症細胞が誘導されることが示唆されたが、炎症細胞と大腸粘膜上皮細胞間との相互作用については明らかではなかった。今後、KOマウスを用いたDSS誘導性腸炎モデルを作成し、CD47-SHPS-1系の炎症性腸炎における役割を明らかにする予定である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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