研究課題/領域番号 |
17790451
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 鹿児島大学 (2006) 京都大学 (2005) |
研究代表者 |
森内 昭博 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40359823)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | HGF / アポトーシス / 網羅的解析 |
研究概要 |
肝細胞増殖因子(HGF)は抗Fas抗体誘導急性肝不全マウスの生存率を著しく改善するが、その機序は抗アポトーシス作用によるものである。本実験の目的は、HGF特異的に発現誘導される遺伝子を同定し、その抗アポトーシス機構を解明することであった。 (1)7週齢の雄性BALB/cマウスを用い、増殖因子非投与群(対照群)、HGF 0.1mg/body腹腔内投与群およびEGF 0.1mg/body腹腔内投与群を作成した。増殖因子投与3時間後の肝組織よりRNAを抽出してマイクロアレイ解析を行った。対照群と比較してHGF投与群で発現増強(Signal log Ratio≧2)していたのは46プローブであり、その中の65%がEGF投与群でも同様に発現増強していた。また、HGFで対照群の4倍、かつEGF投与群の2倍以上に発現増強している遺伝子はbcl-x、npn3を含む9遺伝子であった。さらに、7週齢の雄性BALB/cマウスに抗Fas抗体8μg/bodyを腹腔内投与し、急性肝不全モデルを作製し、HGF 0.1mg/bodyを抗Fas抗体投与1時間前に投与し治療群とした。bcl-xおよびnpn3の発現をReal-time PCR法で検討したところ、HGF治療群においてそれぞれ約7倍、13倍と有意な発現増強が認められた。 npn3と抗アポトーシス作用に関する報告はなく、npn3の新規作用として注目し、解析を進めていたが、研究代表者の所属が変更となり、新しい所属先での実験計画書等の処理の遅れのため解析が遅延している。現在npn3の強発現系を構築し、その抗アポトーシス効果を確認中である。
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