研究課題/領域番号 |
17790490
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
井手 友美 九州大学, 大学病院, 臨床助手 (90380625)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | フリーラジカル / ミトコンドリア / 心筋リモデリング / 動脈硬化 / 活性酵素 / 老化 |
研究概要 |
本研究の成果は、大きく2つに分けられる。一つは、フリーラジカルのin vivoでの生成を電子スピン共鳴法の応用によって実現すること、もう一つは、Tfamが抗酸化に作用し、ApoE欠損マウスにおいて、動脈硬化を抑制するかを明らかにすること、である。 フリーラジカル可視化の前段階として、まず心臓でのフリーラジカル産生をin vivoでとらえるために、われわれはスピンプローブとして、MC-PROXYLを用いて心臓におけるフリーラジカル産生を確認した。心筋梗塞を作成したマウスに経時的にin vivo ESRによって計測を行った。その結果、発症後徐々にフリーラジカルが局所で産生されていることが明らかとなった。(2006年日本循環器学会、心不全学会、過酸化脂質学会にて発表、現在論文投稿中)また、PEDRIを用いた評価法で、現在その応用を図っており、心臓の横断像をとらえることには成功している。 ApoE欠損マウスは、自然発症の動脈硬化モデルであり、われわれは全身性にTfamを過剰発現したマウスとこのApoE欠損マウスを交配させた。ApoE(-/-)TfamTGにおいては、ApoE(-/-)に比して、大動脈における動脈硬化層が減少しており、動脈硬化においても、ミトコンドリア由来の酸化ストレスが重要な役割を果たしていることが示唆された。今後さらに組織学的および分子生物学的解析を通して、発展させる予定である。また、PEDRIの解像度をさらに高めることで、血管におけるフリーラジカルのリアルタイム解析が進行中である。
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