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低酸素性肺高血圧マウスにおける肺循環リモデリングの検討

研究課題

研究課題/領域番号 17790529
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関福井大学

研究代表者

水野 史朗  福井大学, 医学部, 助手 (80397281)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードp53 / 低酸素 / 肺高血圧
研究概要

1.低酸素暴露マウスの肺組織におけるp53、CDK inhibitorの検討
約10%酸素濃度の環境下でp53KOマウスを8週間飼育後、全肺組織を摘出しreal-time RT-PCRとWestern blot法によるp53、p21、p27のmRNA、蛋白発現を検討した。野生型マウスでは低酸素によりp53の蛋白発現は亢進し、p21の転写活性と蛋白発現が亢進、p27はmRNA、蛋白いずれも有意な変化は認められなかった。KOマウスにおいては野生型で認められたp21の低酸素による誘導は認められず、p27も有意な変化は認められなかった。肺血管局所での同遺伝子の発現を検討するため、同様に低酸素に8週間暴露したマウスを、気管より5%sucrose加OCTコンパウンドを注入後に瞬間凍結、新鮮凍結切片を作成し、組織学的に50〜100μmの肺微細血管をLaser-capture micro dissection法を用いて抽出しmRNAの発現を検討、全肺組織と同様にP53ノックアウトマウスにおいて、野生型に比し低酸素暴露によるp21の発現が抑制されていた。
2.肺血管細胞における低酸素下でのp53、CDKinhibitorp21、p27の発現の検討
低酸素環境下におけるヒト肺動脈平滑筋、ヒト肺線維芽細胞のp53、p21、p27のsiRNAによる遺伝子抑制を用いたBrdUの取り込みによる細胞増殖を検討した。いずれの遺伝子抑制によってもコントロール群に比して、細胞増殖は亢進したが、2%の中等度の低酸素下においてはp27の遺伝子抑制が、0.1%の高度の低酸素下においてはp53、p21の遺伝子抑制により細胞増殖が有意に上昇した。
結語.低酸素における肺血管リモデリングにはp53がp21を介して抑制的に作用しており、p27は中等度の低酸素下において重要な役割を持つと考えられた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 低酸素と肺高血圧-肺血管リモデリングを中心に-2007

    • 著者名/発表者名
      水野史朗, 石崎武志
    • 雑誌名

      呼吸と循環 55

      ページ: 105-109

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 低酸素における肺組織・細胞の応答2005

    • 著者名/発表者名
      水野史朗, 石崎武志
    • 雑誌名

      呼吸と循環 53・11

      ページ: 1119-1125

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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