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アストロサイトのエネルギー代謝からみた新たな脳梗塞治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17790589
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

安部 貴人  慶應大, 医学部, 助手 (30365233)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードアストロサイト / 乳酸 / MCT1 / MCT2
研究概要

脳虚血時に虚血巣において上昇する乳酸は組織のpHを低下させ、また脳浮腫の原因となり、細胞障害の増悪因子となっている。細胞内外への乳酸輸送を制御する因子としてmonocarboxylate transporters (MCTs)が大きな役割を果たしていることが近年明らかになっているが、脳虚血時の発現の変化はほとんど検討されていない。我々は、MCTsの脳内の主なアイソフォームと考えられているMCT1、MCT2の虚血巣における発現の変化を経時的に免疫染色を用いて検討した。
Sprague-Dawleyラット(雄性280-330g)の右中大脳動脈を血管内栓子法により90分間閉塞し、その後再灌流を行った。再灌流後24時間、96時間、168時間後に4%パラフォルムアルデヒドで灌流固定を行い、脳の凍結連続切片を作製した。MCT1,MCT2に対するポリクローナル抗体(Chemicon International)を用いて、ABC法により免疫染色を行った。コントロールは、sham手術群を用いた。
MCT1の発現はsham手術群に比べ、再灌流24時間後の梗塞巣の血管壁で増強したが、非虚血側では変化はなかった。再灌流96時間後、168時間後ではMCT1の血管壁における発現は再灌流24時間後と比べて低下し、むしろ活性化したマイクログリアを中心に発現が認められた。sham群において血管壁に認められていたMCT2の発現は、再灌流24時間以降低下した。
脳虚血再灌流後、MCTsのアイソフォームにより、その発現が経時的に変化をすることが明らかになった。虚血により上昇した乳酸輸送の調節が行われている可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ラット中大脳動脈閉塞再灌流後のmonocarboxylate transporters発現の経時的変化2005

    • 著者名/発表者名
      安部貴人, 鈴木重明, 高橋慎一, 鈴木則宏
    • 雑誌名

      脳卒中 27

      ページ: 166-166

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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