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グルタミン酸輸送体異常とリン酸化タウの相互作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790592
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

志村 秀樹  順天堂大学, 医学部, 助手 (50286746)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアルツハイマー病 / タウ / 進行性核上性麻痺 / 大脳皮質基底核変性症 / タウオパチー / グルタミン輸送体 / リン酸化タウ / 神経原線維変化
研究概要

過剰リン酸化タウに結合する蛋白質としてグルタミン酸輸送体EEAT2を同定し、タウオパチーにおけるリン酸化タウとの相互作用を解析した。
{方法・結果}PHFタウカラム、合成リン酸化タウカラムを用いて健常人剖検脳抽出液よりPHFtauに結合する蛋白質を精製。分離し、質量分析器にてグルタミン輸送体EEAT2を同定した。EAAT2は通常ダリア細胞に発現しているがタウオパチー脳では神経細胞に発現し、アルツハイマー病脳の神経原綿維変化、進行性核上性麻痺脳glial fibrillary tangles、大脳皮質基底核変性症脳神経原綿維変化にリン酸化タウとともに局在していた。アルツハイマー病脳サルコシル不溶性分画(PHF分画)には全長EAAT2とともにN末端EAAT2が認められた。一方健常人脳のサルコシル不溶性分画にはEAAT2は認められなかった。AD脳、PSP脳を用いた抗タウ抗体による免疫沈降では全長、N末端EAAT2はリン酸化タウと共沈降した。抗EAAT2抗体による免疫沈降ではリン酸化タウが共沈降した。一方健常人脳では共沈降されなかった。またアルツハイマー病、進行住核上性麻痺のタウオパチー脳に発現しているEAAT2は健常人脳に発現しているEAAT2より、リン酸化タウに結合し易い傾向があることを明らかにした。また新たに作成した新規抗EAAT2抗体においても同様の結果を確認した。EAAT2とパーキンソン病原因蛋白質α-synuclein、アルツハイマー病原因蛋白質アミロイドβとの間に明らかな結合は認められなかった。これらの結果よりグルタミン酸輸送体EEAT2はリン酸化タウとともにタウオパチー発症に関与していることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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