研究課題/領域番号 |
17790652
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坂本 比呂志 熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (00347014)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | c-myb / リンパ球 / T細胞 / B細胞 / 生体型造血 / 赤血球 |
研究概要 |
c-mybは成体型造血の発生に必須であり、その遺伝子破壊マウスは成体型造血の不全による貧血で胎生15日前後に致死となる。そこで、このc-Mybの詳細な機能解析を行うためにES細胞のin vitro分化系とテトラサイクリン(Tet)による遺伝子発現系を組み合わせて研究を推進した。c-myb遺伝子破壊ES細胞(c-myb-KO/ES)の血管内皮細胞から成体型造血は全く観察されなかった。そこで、c-myb-KO/ESからc-myb遺伝子発現誘導をテトラサイクリン(Tet)制御下で行えるES細胞(c-myb-Tet/KO)を樹立した。血管内皮細胞以降にc-myb遺伝子発現誘導を行うことにより成体型の血液細胞発生が回復したが、野生型と比較してその成体型血液細胞は巨核球および未成熟な赤芽球の増加となった。本年度はリンパ球系への影響を検討した。OP9ストローマ細胞上では、血管内皮細胞からのB細胞分化が起こるが、細胞delta-ligand 1を強制発現させたOP9ストローマ細胞(OP9-DL1細)では、T細胞の分化が起こる。そこで、このT細胞ならびにB細胞への分化の影響を検討した。血管内皮細胞からのB細胞分化はc-mybの発現調節によって回復できなかった。このB細胞分化の間、IL7Rα鎖陽性の細胞は観察されていない。しかし、T細胞分化においてDN2の細胞集団に分化が停止しており、DPへの分化は観察されていない。しかし、若干のCD8陽性細胞が存在していた。DPの細胞集団が存在していないことから、この集団はT細胞ではないと考えている。このようなc-myb機能をマウス個体で確認することを現在始めている。
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