研究課題/領域番号 |
17790684
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
膠原病・アレルギー・感染症内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
野々村 美紀 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助手 (30392070)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 妊娠関連タンパク / 動物モデル / 細胞周期 |
研究概要 |
サイクリン依存性キナーゼインヒビター(CDKI)のp16^<INK4a>(p16)やp21^<Cip1>(p21)による関節内遺伝子治療は関節リウマチ(RA)のモデル動物の関節炎を改善させた。RA滑膜組織特異的にp16を発現誘導できればRAの治療効果があると考え、RA由来滑膜細胞(RSF)にp16を発現誘導させる分子経路を検討した。その中で、RSFにp21をアデノウイルスで強制発現させるとp16の発現が誘導されることを見いだした。その際、Gene Chipで経時的に発現が変化する遺伝子群を検索した。その内の一つである胎盤由来糖蛋白のpregnancy associated plasma protein-A(PAPP-A)がp16のプロモーター活性を亢進させ、RSFの増殖を抑制した。これまで、PAPP-Aはinsulin-like growth factor binding protein-4(IGFBP-4)を切断する酵素活性があることが知られる。そこで、ヒトPAPP-Aアデノウイルスを作成し、PAPP-Aタンパク発現、ならびに発現蛋白によるIGFBP-4蛋白の切断活性を確認した。このアデノウイルスをラットアジュバント関節炎の関節腔内に投与すると、コントロールアデノウイルス投与関節と比較して関節炎はやや軽度になった。しかしながら、ウイルスタイターが低く、十分な数のラットに投与できず、有意差を得られなかった。そこで、ウイルスをプラーキングし、PAPP-Aタンパクを高発現するアデノウイルス株を精製した。又、大腸菌における発現ベクターにPAPP-A遺伝子を組み込み、PAPP-A組換えタンパクを作成中である、今後、これらをRAのモデル動物に投与して治療効果を確認する予定である。
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