研究課題/領域番号 |
17790704
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野津 寛大 神戸大学, 医学部附属病院, 助手 (70362796)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 尿細管機能障害 / チャネル・トランスポーター / バーター症候群 / ギッテルマン症候群 / 遺伝子解析 / イオンチャネル / トランスポーター |
研究概要 |
Bartter症候群(BS)、Gitelaman症候群(GS)は常染色体劣性遺伝性尿細管機能異常症で、低カリウム血症,代謝性アルカローシス、高レニン、高アルドステロン血症を認めるにも関わらず正常血圧を示すことなどを特徴とする。現在までにI型からV型BSおよびGSの責任遺伝子が明らかとされている。 日本人におけるこれらの疾患を有する患者において、臨床的および遺伝学的検討はこれまで行われてこなかったが、私たちは今回の研究で、BSではI型9名、II型2名、III型5名、IV型1名、GSでは11名の患者において、その遺伝子異常を明らかとしている。また、解析方法に関する工夫を行い、尿中落下細胞からmRNAを抽出し、RT-PCRを用いて解析を行うという非侵襲的かつ斬新な方法を導入することで、遺伝子診断率を向上させることに成功し、英文学術誌に投稿を行った(Pediatric Research in press)。さらに、これまでこれらの疾患で遺伝子診断率が低かった原因として、従来の直接シークエンス法による解析では広範囲のヘテロ接合体欠失の検出はできず、BS患者においてはこの変異が多いためであることを明らかにした。そこで、PCR半定量法を導入することで、それらの変異の検出に成功した(現在投稿中)。また、日本人においては2型BSの報告例はこれまで1例もなかったが、2型BSでは低カリウム血症を認めない症例もいることを明らかとし、診断がついていない症例の存在の可能性を明らかとした(Pediatric Nephrology in press)。現在まで私たちは90%以上の患者において遺伝子変異の検出に成功している。更なる症例の蓄積を行い、日本人におけるこれらの疾患の患者の特徴を明らかとしていく予定である。
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