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教育・臨床現場における脳科学の視点による広汎性発達障害児の早期発見方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17790712
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関長崎大学

研究代表者

岩永 竜一郎  長崎大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (40305389)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード広汎性発達障害 / 脳科学 / 近赤外光トポグラフィー / 心の理論 / 子ども / スクリーニング / 教育 / 臨床現場
研究概要

教育・臨床現場における近赤外光トポグラフィー(NIRS)による広汎性発達障害(PDD)児の早期発見方法を開発するために、平成17年度に、PDD児スクリーニングのための課題(NIRS用心の理論課題)とNIRSを使ったスクリーニング方法を考案した。そして、健常成人18名を対象に同課題を実施し、課題遂行時の前頭部の脳活動をMRS(ETG-400system,日立社製)によって測定した。その結果、NIRS心の理論課題の表情の写真についてコメントする時には、物の写真についてコメントする時に比べ、脳の前頭領域の酸化ヘモグロビン濃度(oxyHb)が増加することが実証され、健常成人ではヒトの表情から感情を読み取る際に前頭領域の脳活動が特異的に高まることが示された。そして、これをNIRSで特定化することができることがわかった。
平成18年度は、前年度の研究で開発したNIRS用心の理論課題遂行時のNIRSを使った脳活動測定によってPDD児と健常児で差が見られるか研究した。8歳から14歳のPDD児15名と健常児15名にNIRS用心の理論課題とMRSを実施し、それらのデータを比較した。2元配置分散分析の結果、表情の写真に対するコメントと物の写真に対するコメントの際のoxyHbは左前頭内側領域においてPDD児群と健常児群に有意な差が認められた。PDD児と健常児の脳活動の差が左前頭内側領域付近のみで見られたことから、NIRS装置を使って前頭部の一部のみを測定することで、PDD児がスクリーニングできる可能性が示され、本研究で開発した表情写真と物の写真についてコメントさせる課題を使ったNIRSによる脳活動測定方法は、PDD児の教育・臨床現場で簡便なスクリーニング検査として有用であると推察された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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