研究課題/領域番号 |
17790723
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三橋 隆行 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (80338110)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 神経前駆細胞 / 大脳皮質発生 / 分化誘導 / 細胞周期 / p27Kip1 / マウス |
研究概要 |
CDK抑制遺伝子p27Kip1は増殖抑制・分化誘導に重要な細胞周期調節蛋白である。神経前駆細胞では大脳皮質発生が進むに従い核内p27Kip1蛋白が増加、分化後の神経細胞で発現が高値となる。 また、P27Kip1欠損マウス(P27KO)では、大脳皮質が約10%肥厚することが報告されている(Goto et al.,2004)。本年度は、p27KO大脳皮質の肥厚化は、神経前駆細胞の細胞分裂動態が変化した結果である、という作業仮説のもと、以下の実験を行った。 方法1.妊娠16日(E16)のp27KOおよび野生型胎児にS期特異的トレーサーであるBrdUを継続的に曝露し、細胞周期各相の長さを計測した。2.E16のp27KOおよび野生型胎児にS期特異的トレーサーlrdUとBrdUを2時間の時間差をもって曝露し、細胞周期を離脱した細胞数を計測した。2.E16胎児に一回lrdUを曝露し、出生後21日目(P21)大脳皮質内のlrdU陽性GABA陰性ニューロンの位置と数を計測した。 結果 1.E16の神経前駆細胞のG1期がp27KOにおいて約2時間減少した。2.神経前駆細胞のうち細胞周期を離脱した細胞数が約50%増加した。3.E16で産生されたlrdU陽性GABA陰性投射ニューロンは大脳皮質表層のII-IV層に分布した。p27KOでは野生型と比較し上記細胞が14%増加した。 考察 p27KOでは大脳皮質発生初期に分化誘導の確率(Q値)が減少することが判明している(Goto et al.,2004)。今年度の研究結果より、初期のQ値が減少することにより神経前駆細胞プールが増加、発生後期にQ値が増加することで最終的に大脳皮質表層の投射ニューロンが増加する可能性を明らかにした。
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