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慢性肺疾患において宿主生来の免疫が果たす役割についての分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790730
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

大植 慎也  大阪医科大学, 医学部, 助教 (40399085)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード慢性肺疾患 / 子宮内感染
研究概要

(目的)近年子宮内感染と慢性肺疾患(以下BPD)の関連性が注目されている。早期産児胃液中の細菌の存在は、子宮内感染と関連していると考えられているが、BPDとの因果関係は大規模な研究がされていたいため不明である。我々はbacterial 16s rRNA geneの解析で胃液中の細菌を検出し慢性肺疾患との関連性を調べた。
(方法)2005年1月から2006年12月にかけて当院で出生した在胎32週未満の早期産児101人を対象とした。これらの児の胃液からDNAを抽出しPCR法でbacterial 16s rRNA geneに特異的な領域を増幅後、クローニング、DNA解析を行い、BLAST searchにより細菌を同定した。またBPDをNICHDの定義に基づきmild,moderate,severeに分類した。
(結果)対象とした児のうち42人から25種類の細菌(Ureaplasma species21人、Myrcoplasma hominis4人、嫌気性菌19人、好気性菌18人)を検出した。これら検出群では、非検出群と比べて前期破水、絨毛羊膜炎、BPDの頻度(特にsevere BPD,14%vs0%P=0.009)が有意に高かった。
(考察)bacterial 16s rRNA geneの解析により嫌気性菌など通常の培養では検出困難な多くの細菌を検出した。その結果胃液中の細菌の存在は子宮内感染、慢性肺疾患と関連性を認めた。これらの疾患と関連する細菌としてUreaplasma属が最も代表的であるが検出菌の50%を占めるに過ぎず、それ以外の細菌も主要な役割を果たしていると考えられる。今後これらの細菌が生体内でどのような役割を果たしているかをさらに詳しく追跡していく予定である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] bacterial 16s rRNA gene解析による早期産児胃液中の細菌同定とその意義2008

    • 著者名/発表者名
      大植慎也
    • 学会等名
      日本小児科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-04-26
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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