研究課題/領域番号 |
17790737
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
E.S アブドゥル 独立行政法人理化学研究所, 神経遺伝研究チーム, 研究員 (50392189)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | ダウン症 / Ts1Cje / リン酸化タウ / GSK3β / JNK / EGCG |
研究概要 |
ダウン症候群はヒト21番染色体トリソミーにより発症し、精神遅滞や特有な顔貌などを呈するが、その詳細な発症メカニズムについては解明されていない。ヒト21番染色体と相同であるマウス16番染色体の部分トリソミーであるTs1Cjeマウスは、学習機能障害や頭部骨格異常などの特徴を有し、ダウン症マウスモデルの一つとして有用である。我々はTs1Cjeマウス脳において、ミトコンドリア機能異常、活性酸素種の増加、タウ蛋白の過剰リン酸化、GSK-3β及びJNK/SAPKキナーゼ活性の亢進を見出し報告した(Shukkur et al.,2006)。これらの結果から、活性酸素種の増加がキナーゼ活性亢進やタウ蛋白の過剰リン酸化、さらには神経機能異常や神経変性を引き起こし、学習機能障害に関与していることが考えられた。またTs1Cjeマウスでは、新奇環境下における自発活動量の増加及び新奇な物に対する探索行動性が変化していることを発見した(論文投稿準備中)。緑茶ポリフェノールの一種であるEpigallocatechin galate(EGCG)は、抗酸化物質として知られている。Ts1CjeマウスにおいてEGCGの坑酸化効果を調べるため、0.08% EGCG/0.5%クエン酸水、或は非投与群として0.5%クエン酸水を2か月間飲料水として与えた。新奇環境下における自発活動量及び新奇な物に対する探索行動性の変化は、EGCG投与群と非投与群の間で差が見られなかった。Ts1Cjeマウスで見られた他の異常(ミトコンドリア機能異常、活性酸素種の増加、タウ蛋白の過剰リン酸化、GSK-3β及びJNK/SAPKキナーゼ活性の亢進)については、引き続きEGCGの効果を解析中であるが、Ts1CjeマウスにおけるEGCGの効果を論ずる上では、投与量、投与期間及び投与方法などに関しても更に検討する必要があると考える。
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