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角化細胞特異的PTEN欠損マウスの多段階発癌過程における遺伝子発現の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790750
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関秋田大学

研究代表者

井上 多恵  秋田大学, 医学部, 助手 (10301061)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードPTEN / 角化細胞 / マイクロアレイ / 皮膚癌 / コンディショナルノックアウトマウス
研究概要

角化細胞特異的PTEN欠損マウス(K5Cre-PTEN^<flox/flox>)は表皮の過角化と肥厚、毛嚢の過形成、毛周期の亢進に加えて、高頻度に有棘細胞癌を発現している。今回我々は角化細胞特異的PTEN欠損マウスから得られた培養角化細胞を用いてDNAマイクロアレイ解析を行い、このマウスの形質発現に関わる遺伝子を網羅的に解析した。
今回用いたDNAマイクロアレイには20000以上の遺伝子が搭載されているが、このうちPTEN欠損角化細胞で野生型角化細胞と比較して1.5倍以上、あるいは0.7倍以下の発現強度の変化がみられた149遺伝子の機能を文献的に調べ、角化細胞の分化・形成、炎症、細胞増殖/細胞周期、アポトーシス、代謝、発癌に関わる遺伝子について検討した。
その結果、特に表皮増殖に関わる遺伝子(s100a8、s100a9、Saa3、Idb1)、角化関連遺伝子(keratin 23,keratin 7、cystatinE/M, s100a4),特にcornified cell envelope関連遺伝子(sprr2i、 Sprr2f、 Sprr11、Sprr2d、 cst6、Scel、 Flg)の変化はPTEN欠損マウスの表現形の形成に影響を及ぼしていると推測された。アポトーシス関連遺伝子(DnaselL2,sgk, Caspse14,death-associated kinase2)の変化から、角化細胞におけるPTEN欠損が、角化過程におけるアポトーシスを抑制することによって表現形に何らかの影響を及ぼしている可能性が示唆された。またTPA誘発による皮膚発癌で増加が報告されている遺伝子(s100a8、s100a9、Gsta4、Saa3)も発現が増加しており、PTENの欠損が発癌過程に及ぼす影響を考察する上で興味深い所見と言えよう。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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