• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ヒト表皮角化細胞の増殖・分化における核移行制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 17790767
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関大阪大学

研究代表者

梅垣 知子  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80397629)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードヒト表皮ケラチノサイト / karyopherinα2 / インボルクリン / IFN-γ / IRF1 / 分化・増殖
研究概要

karyopherinα2(KPNA2)のヒト表皮ケラチノサイト(NHEK)における機能を見るため、まずNHEKにKPNA2を強発現させた系とsiRNAを用いて発現を抑制した系を作成し、各々コントロールと比較して、KPNA2の発現量の変化がNHEKの遺伝子発現に与える影響につきマイクロアレイを用いて調べた。KPNA2強発現により発現が上昇した遺伝子群とKPNA2抑制により発現が抑制された遺伝子群のうち、共通のものをKPNA2により特に発現が制御される遺伝子群と考え、NHEKの分化に関わるカテゴリーを用いてデータ解析を行ったところ、ケラチン1、10、インボルクリンなどの分化関連遺伝子がKPNA2の変化により発現が上昇/抑制されることが明らかになった。特にインボルクリンについて、real-time PCRを用いてこれらの変化を確認した。これらの事からKPNA2はNHEKの分化を促進するために必要な転写因子を核内へ輸送している可能性が示唆された。
また、IFN-γによるシグナル伝達において重要な役割をもつIRF-1は、NHEKの分化・増殖に関連する転写因子の一つでもある。IRF-1の核内輸送をKPNA2が担っているかどうかを調べるため、免疫沈降を行い、NHEKでのendogenousなKPNA2とIRF-1の結合を確認した。さらに、siRNAを用いてあらかじめKPNA2の発現を抑制した状態で、NHEKにIFN-γ刺激を行い24時間後に免疫染色を行ったところ、コントロールではIRF-1が核内移行しているが、KPNA2の発現を抑制した系ではIRF-1は細胞質に留まっており、KPNA2との二重染色で共に細胞質に分布する傾向があることを証明した。これらのことから、IFN-γのシグナル伝達系にKPNA2がIRF1の核内輸送を介して関わることで、NHEKの分化・増殖に影響を与えている可能性が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Differential regulation of karyopherin alpha 2 expression by TGF-β_1 and IFN-γ in normal human epidermal keratinocytes : evident contribution of KPNA2 for nuclear translocation of IRF-1

    • 著者名/発表者名
      Noriko Umegaki, Katsuto Tamai, Hajime Nakano, Ryuta Moritsugu, Takehiko Yamazaki, Katsumi Hanada, Ichiro Katayama, Yasufumi Kaneda
    • 雑誌名

      Journal of Investigative Dermatology (In press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi