• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

悪性黒色腫におけるマイクロサテライ不安定性の解析と臨床応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17790778
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

岡田 勉  慶應大, 医学部, 研究員 (90398610)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2006年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード悪性黒色腫 / マイクロサテライト / CAGE
研究概要

申請者は子宮体癌血清と樹状細胞で免疫された悪性黒色腫患者血清を用いたcDNAクローニング法により癌精巣抗原CAGEを同定し、癌患者血清中の抗CAGE抗体価を調べたところ、マイクロサテライト不安定性(MSI)を持つ子宮体癌や大腸癌患者が高値を示した。このスクリーニングに用いた悪性黒色腫患者でも抗CAGE抗体が高値を示したことから、悪性黒色腫もMSI陽性腫瘍である可能性が示唆された。これまでに欧米では悪性黒色腫にもMSIが存在するのではないかとの報告があるが、その頻度は低く解析もほとんど行われていない。悪性黒色腫は欧米ではSSMタイプが、日本ではALMタイプが多いという違いがあり、日本で悪性黒色腫とMSIの関係を調べた報告はないことから病型との関係を調べることが重要である。
今回、CAGEリコンビナントタンパク質を作製し、88例の悪性黒色腫患者血清について抗CAGE抗体の存在をウエスタンブロット法で解析した結果、12例(13.6%)に検出された。またELISA法により抗CAGE抗体を測定したところ、子宮体癌患者で健常人抗体価の平均±2SDを超える患者は45例中12例で、そのうち53.8%がMSI陽性であったが、悪性黒色腫では4例(4.5%)で、そのMSI状態は解析できず不明であった。なおEHSA法で高値を示した4例はウエスタンブロット法でも陽性であった。この結果から悪性黒色腫でも子宮体癌や大腸癌と同様に抗CAGE抗体陽性患者が存在することが明らかとなったが、その頻度は低いことが示された。この頻度は欧米の報告から予想される頻度より低いことから病型の違いを考察し、日本と米国による共同研究体制を整えて悪性黒色腫患者血清と癌組織の収集を行っている。今後、悪性黒色腫における抗CAGE抗体とMSI陽性の関係や、悪性黒色腫の病態におけるMSIの意義やその機序を明らかにする予定である。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Frequent Immune Responses to a Cancer Testis Antigen, CAGE, in Patients with Microsatellite Instability-Positive Endometrial Cancer2005

    • 著者名/発表者名
      Takashi Iwata et al.
    • 雑誌名

      Clin Cancer Res 11・10

      ページ: 3949-3957

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi