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成人T細胞性白血病腫瘍細胞の制御性T細胞としての特性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 17790798
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 皮膚科学
研究機関産業医科大学

研究代表者

島内 隆寿  産業医科大学, 医学部, 助手 (90399204)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード癌 / 免疫学 / ウイルス / 感染症
研究概要

我々は、成人T細胞性白血病/リンパ腫(ATL)患者の末梢血及び皮膚病変から腫瘍細胞であるCD4^+CD25^+T細胞を分離し、制御性T細胞としての機能を調べた。その結果、腫瘍細胞群では制御性T細胞の特異的マーカーであるCTLA-4およびFoxp3を強く発現する症例が認められたものの、その機能は認められなかった。そこで同じCD28ファミリーの1つで、主に抗原提示細胞上に発現する2種類のリガンド、programmed cell death(PD)-ligand 1,2(PD-L 1,2)を介して、 T細胞の反応を負に制御するPD-1に着目した。我々は、10名のATL患者における末梢血CD4^+ならびにCD4^+CD25^+T細胞表面のPD-1、PD-L1,2の発現をフローサイトメトリー法で解析した。その結果、正常人と比較して、患者群におけるCD4^+, CD4^+CD25^+T細胞上のPD-1の発現が正常人に比較して有意に増加していた。次にATL患者の末梢血単核球を抗CD3抗体で3日間刺激したところ、正常人に比べて増殖能の低下を認め、特にPD-1発現患者で顕著であった。しかしこうした増殖能の低下はPD-1/PD-L 1の中和抗体を添加しても、増殖能の回復は認められなかった。以上の結果は極めて慢性的にHTLV-1感染を生じているCD4^+T細胞はPD-1を発現した、いわゆる疲弊状態であり、これが患者の免疫不全状態にっながっている可能性を見いだした。しかし、PD-1/PD-L1 pathwayを遮断しても機能は回復されない可能性も示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] CXCR3 and CCR4 double positive tumor cells in granulomatous mycosis fungoides.2006

    • 著者名/発表者名
      Shimauchi T, Kabashima K, Tokura Y
    • 雑誌名

      Journal of American Academy of Dermatology 54(6)

      ページ: 1109-1111

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Folliculotropic mycosis fungoides presenting as papuloerythroderma.2006

    • 著者名/発表者名
      Shimauchi T, Ohshima A, Tokura Y
    • 雑誌名

      Journal of Dermatology 33(7)

      ページ: 498-500

    • NAID

      10027063234

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 皮膚疾患の病態 ケモカインからみたリンパ腫2006

    • 著者名/発表者名
      島内隆寿, 戸倉新樹
    • 雑誌名

      臨床皮膚科 60(5増)

      ページ: 56-60

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 2.免疫学的検査 10)可溶性IL-2受容体 (sIL-2R)2006

    • 著者名/発表者名
      島内隆寿, 戸倉新樹
    • 雑誌名

      皮膚科の臨床 48(10)特:46

      ページ: 1303-1307

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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