研究課題/領域番号 |
17790800
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
北市 雄士 北海道大学, 大学病院, 特任助手 (80374445)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 情動ストレス / microdialysis / セロトニン / グルタミン酸 / 扁桃体 / マイクロダイアリシス法 / 恐怖条件付けストレス / SSRI |
研究概要 |
(1)ラットの扁桃体に透析プローブを挿入し、灌流液中にSSRIであるcitalopramを1または10 umol/L入れて灌流した。Citalopramを扁桃体に灌流することで、細胞外セロトニン濃度は用量依存性に増加したが、細胞外ドパミン濃度には影響を与えなかった。 (2)フットショックによる恐怖条件付けを1回負荷したラットの扁桃体に透析プローブを挿入し、灌流液中にSSRIであるcitalopramを1 umol/L入れて灌流した。扁桃体にcitalopramを灌流したままショック箱に2時間おきに3回再暴露して条件恐怖を発現させた。条件付けられた恐怖によって引き起こされるすくみ行動は、1回目の暴露時にはcitalopramを灌流させた群でコントロール群と比べて有意にすくみ行動が抑制された。それ以降の再暴露時には、両群ですくみ行動に差は認められなかった。その際の、扁桃体における細胞外セロトニン濃度は有意に増加していた。尚、細胞外グルタミン酸については現在測定中である。 (3)グルタミン酸放出に関連する遺伝子改変マウスであるdysbindinノックアウトマウスを用い、線条体における細胞外セロトニン、ドパミン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、タウリンを測定した。Dysbindinノックアウトマウスでは、コントロールと比べて有意にグルタミン酸濃度が増加していた。その他に関しては差が認められなかった。 (4)NR2Bリン酸化部位のノックインマウスを用い、線条体における細胞外セロトニン、ドパミン、グルタミン酸、グルタミン、アスパラギン酸、グリシン、アラニン、タウリンを測定した。細胞外グルタミン酸濃度をはじめ両群で差は認められなかった。
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