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プリオン病の発症前診断および治療法の臨床研究へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 17790802
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関東北大学

研究代表者

石川 謙介  東北大, 医学(系)研究科(研究院) (70374931)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワードプリオン病 / 神経科学 / 生体分子 / 臨床
研究概要

本課題においてはβアミロイドプローブ化合物のプリオン病への応用を試み、病原因子画像化および治療薬開発の基礎研究を行った。今年度は病理標本を用いた病変描出と、モデル細胞における治療効果を検討した。
(病理標本における病変描出)
ヒトプリオン病(GSS,sCJD,duraCJD)脳標本をβアミロイドプローブ化合物溶解液で染色し、蛍光顕微鏡で観察した。今年度はStyrylbenzoazole関連化合物に注目し、異常プリオン蛋白の斑状沈着が高い感度で蛍光染色された。染色は十分な分別の後は背景をほとんど染めず、極めて特異的であった。しかし、いずれの化合物でも免疫染色においてsCJD大脳皮質に認められた瀰漫性微細顆粒状異常プリオン蛋白沈着、あるいはduraCJD・脳の空胞周囲性沈着を検出することは出来なかった。
(プリオン持続感染細胞における治療効果)
モデル培養細胞の培地中に、Styrylbenzoazole関連化合物を種々の濃度で加えた。細胞を回収し、蛋白質分解酵素抵抗性の異常型プリオン蛋白産生量をウエスタンブロット法により検討した。検討した多くの化合物について抗プリオン効果を認めた。50%の異常型プリオン蛋白産生阻害を生じるのに必要な濃度(IC50)はナノモルオーダーのものが殆どで、かつ細胞毒性は10μMまで認められず非常に広く安全な治療域が期待された。イメージング研究の結果から、抗プリオン効果の作用機序としては化合物が異常なプリオン蛋白凝集と結合することにより新たな異常型プリオン蛋白の産生を阻害することが示唆された。
これらの化合物はプリオン病診断用プローブとしてだけでなく、予防・治療薬としても有用である可能性がある。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 図書 (1件)

  • [図書] PRIONS Food and Drug Safety2005

    • 著者名/発表者名
      T.Kitamoto (Ed.)
    • 総ページ数
      271
    • 出版者
      Springer
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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