研究課題/領域番号 |
17790827
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
岩山 佳美 独立行政法人理化学研究所, 分子精神科学研究チーム, リサーチアソシエイト (60399441)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 統合失調症 / D-セリン / NMDA仮説 / セリンラセマーゼ / プレパルス制御 / マウス / 選択的スプライシング / D-アミノ酸オキシダーゼ / 関連解析 |
研究概要 |
平成18年度は、L-セリンからD-セリンを合成する酵素をコードしているセリンラセマーゼについて、マウスの遺伝子を解析した。平成17年度のヒト遺伝子解析と同様に、まず5'-RACE(Rapid Amplification of cDNA Ends)法を用いて転写開始点およびプロモーター領域の確定を行った。興味深いことに、この遺伝子は脳では転写開始点の違いにより少なくとも5種類のmRNAアイソフォームが存在することが判明した(ヒトでは4種類)。そして、少なくとも2種類のプロモーターがあることが示唆された。次に、アイソフォーム毎に、脳における発現を前頭葉、海馬の2箇所で、オス・メス、そして胎生期、成人期の異なる発達段階で調べた。その結果、各アイソフォームの発現は、領域特異的、発達段階特異的に制御されていることが判明した。近郊系マウスのC57B/6(B6)とC3H/He(C3)の間で、統合失調症のエンドフェノタイプと言われているプレパルス抑制(PPI)に差があることを見いだしたが、PPIが低いC3系統では、アイソフォーム1+2の合計の発現量がB6に比較して、前頭葉、海馬の両部位で有意に減少していることを見いだした。さらに、両系統でセリンラセマーゼをコードするゲノム領域の変異検索を行ったところ、プロモーターと思われる領域に1つのSNP(single nucleotide polymorphism)を検出した。今後は、(1)このSNPが機能的意味を持つか、(2)ヒトサンプルで、血中D-セリン濃度とPPIは相関するか、に焦点を当てて解析することが重要と考えられた。
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