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遺伝子改変マウスを用いた双極性障害モデル動物の作出と実証

研究課題

研究課題/領域番号 17790830
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

笠原 和起  独立行政法人理化学研究所, 精神疾患動態研究チーム, 研究員 (50344031)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード躁うつ病 / 双極性障害 / モデル動物 / ミトコンドリア / POLG / 概日リズム / リチウム / バルプロ酸
研究概要

神経細胞特異的にミトコンドリアDNA(mtDNA)に欠失を生じるトランスジェニック(Tg)マウスを作製し、これまでにこの変異マウスが躁うつ病の症状に類似した異常行動を示すことを明らかにし、気分安定薬であるリチウムを投与することによって改善することを予備的な実験においてすでに見出していた。本年度は、リチウムの効果についてより多くの個体を用いた詳細な実験を行った。その結果、Tgマウスが示す躁うつ病類似の異常行動をリチウムが抑制することを確認した。以上の結果は、原著論文としてMolecular Psychiatry誌において発表した。さらに、別の気分安定薬であるバルプロ酸の効果を調べるため、血中レベルがヒトにおける治療濃度になるよう、餌中のバルプロ酸の量を至適化した。また、研究実施計画に従い、ウォルフラム病の原因遺伝子Wfs1のノックアウト(KO)マウスを用いた研究を並行して行った。このKOマウスは、上記Tgマウスのような気分障害様の日内リズムの異常を示さなかったが、KOマウス(ホモ)とTgマウスを掛け合わせた個体は、単なるTgマウスと比べ、極めて顕著な異常を示した。WFS1タンパク質は小胞体に局在するため、単純な説明を与えることができず、KOマウスとTgマウスとの掛け合わせ個体の機序に関しては今後の重要な課題であろう。以上のマウス個体を用いた解析に加え、Tgマウスと同様の変異(mtDNA合成酵素Polg遺伝子の点変異)を発現する培養細胞を作製し、細胞の増殖速度や欠失等のmtDNA異常を調べた。その結果、Polg遺伝子のいくつかの点変異が、mtDNAの量を減少させ、細胞の増殖速度を大きく低下させることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Abnormal Ca^<2+> dynamics in transgenic mice with neuron-specific mitochondrial DNA defects.2006

    • 著者名/発表者名
      Kubota, M.
    • 雑誌名

      Journal of Neuroscience 26・47

      ページ: 12314-12324

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Mice with neuron-specific accumulation of mitochondrial DNA mutations show mood disorder-like phenotypes.2006

    • 著者名/発表者名
      Kasahara, T.
    • 雑誌名

      Molecular Psychiatry 11・6

      ページ: 577-593

    • NAID

      10029854823

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [図書] 栄養・食糧学 データハンドブック2005

    • 著者名/発表者名
      社団法人日本栄養・食糧学会編
    • 総ページ数
      432
    • 出版者
      同人書院
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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