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化学シャペロンによる放射線抗腫瘍増感効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17790873
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線科学
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

浅川 勇雄  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20382319)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード放射線治療 / 化学シャペロン / 移植癌 / アポトーシス / p53 / 分子シャペロン / apoptosis / 増感
研究概要

これまで変異型p53がん細胞の移植腫瘍を用い、グリセロールは変異型p53タンパク質を正常の機能に回復させて、シスプラチンによってアポトーシスを誘導させることを明らかにし、化学シャペロン治療の可能性を報告してきた。今回、放射線治療においてもグリセロールが化学シャペロン効果を示すのかを検討した。培養実験において確立したp53の遺伝子型のみが異なる舌扁平上皮癌細胞(SAS/neo, SAS/mp53)をヌードマウス(Balb/cAJcl-nu、6週齢、雄)の大腿皮下に移植し、腫瘍径が約6-7mmになった時点で実験を開始した。グリセロール投与は培養細胞での実験結果を参考にし、放射線照射24時間前、照射直前、照射24時間後に腫瘍内に局所注入した。
(1)コントロール(生理食塩水)、(2)グリセロール単独、(3)生理食塩水+放射線照射群、(4)グリセロール+放射線照射群の4群について、腫瘍増殖速度、アポトーシス関連タンパク質(active-Caspase3、p85 fragment PARP)の出現頻度、アポトーシス頻度を評価した。その結果、SAS/neo移植腫瘍の放射線照射群の内、生理食塩水、グリセロールいずれも腫瘍増殖遅延が認められ、アポトーシス陽性細胞の割合が増加した。一方、SAS/mp53移植腫瘍では放射線照射群の内、グリセロール併用群でのみ腫瘍増殖遅延が認められ、アポトーシス陽性細胞の割合はSAS/neo移植腫瘍と同等に増加した。
以上の結果より、放射線抵抗性の変異型p53腫瘍においてもグリセローヲレの局所投与により、変異型p53タンパク質の機能が回復して、正常型p53タンパク質と同等にアポトーシスを誘導することで、放射線による抗腫瘍効果が高まることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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