研究課題/領域番号 |
17790884
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 群馬大学 (2006) 独立行政法人放射線医学総合研究所 (2005) |
研究代表者 |
石川 仁 群馬大学, 医学部, 講師 (70344918)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 血管新生 / 放射線誘発アポトーシス / 分子標的 / マイクロアレイ / COX-2 / 重粒子線治療 / p73 |
研究概要 |
1.子宮頸癌放射線治療のマイクロアレイ解析 子宮頸癌53例(X線単独群16例、化学放射線群26例、炭素イオン線群11例)の治療前および1週後(9Gy時)の生検材料を用いて、腫瘍組織の遺伝子発現についてマイクロアレイ解析を行った。この結果、(1)Outlierの識別:放射線照射によって発現誘導されない遺伝子群のミスマッチや遺伝子発現変化の極端に異なる症例を見出すことが必要であること(2)治療法別に特有な遺伝子応答の解析:PCA解析では、治療法別に特異的な遺伝子発現パターンを自動的に導き出すことが不可能であったため、クラスター解析を施行した結果、359遺伝子で治療法別に群別化することが可能であった。(3)マイクロアレイ解析による予後予測:化学放射線群の治療前の遺伝子発現と治療後の傍大動脈リンパ節転移との関連をクラスター解析し、転移を有する症例と有さない症例とを約300程度の遺伝子で区別することが可能であった。症例数を増やし、候補遺伝子を絞ることが可能となれば、臨床に役立つ情報の提供が期待できる。 2.COX-2およびp53の子宮頚癌放射線治療後のアポトーシス誘導への影響 子宮頚癌47例の放射線治療前/中の生検材料を用いて、COX-2発現と局所効果.アポトーシスに与える影響を検討した。COX-2発現と照射1週時のアポトーシス出現率の相関係数(r)は-0.52と有意な相関が認められた(p=0.0002)。COX-2発現率50%以上の症例をCOX-2陽性(22例)、50%未満をCOX-2陰性(25例)とした場合、アポトーシス出現率は陽性群1.6士0.3%、陰性群2.5土0.9%と差が認められた(p=0.0002).局所効果に関しては、陽性群のCR率59%、陰性群では80%、治療後の局所制御も陽性群で77%に対して、陰性群で96%といずれもCOX-2陰性群で良好であった。2年局所制御率は陽性群66.8%、陰性群96.0%と陰性群で良好であった(p=0.06)。一方、p53は予後への関与やCOX-2との相関はみられなかった。結果は、Int J Radiat Oncol Biol Phys誌(2006;66:1347-1355)に掲載された。 3.前立腺癌重粒子線治療時の直腸出血のリスク因子解析 重粒子線治療を施行した前立腺癌172例の直腸出血のリスク因子について、多変量解析を試行した結果、50%線量の直腸体積と抗凝固療法の有無が有意なリスク因子として同定された。これらの結果は前立腺癌重粒子線治療の治療に有用な情報をもたらすものと考えられ、Int J Radiat Oncol Biol Phys誌(2006;66:1084-91)に掲載された。
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