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異種移植における糖鎖抗原とNK細胞

研究課題

研究課題/領域番号 17790889
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

高 叢笑  大阪大学, 医学系研究科, 特任研究員 (50379260)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードブタ内皮細胞 / 糖鎖構造解析 / NK細胞依存性細胞傷害 / α-Galエピトープ / NKレセプター
研究概要

<NKレセプターの解析>
siRNA配列の導入や糖鎖プローブ,レクチン(GSIB4)及び抗体などを用いてブタ内皮細胞(SEC)表面の糖鎖をブロックし、NK依存性細胞傷害性の変化にα-Galエピトープが関与する事を証明した。ブタの血管内皮細胞からα-Galエピトープ関連糖ペプチドを調製し、糖鎖アフィニディカラムを作成した。対照としてα1,3GTノックアウトブタの内皮細胞からも同様に糖ペプチドを調製した。ヒトNK細胞から膜タンパク質画分を分離し、糖鎖アフィニティカラムを用いたクロマトグラフィを行った。表面プラズモン法を用いて、α-Galエピトープアフィニディカラムの溶出画分に糖鎖を認識するリガンドが含まれていることを確認した。SDS-PAGE電気泳動の結果から、45kDa付近にあるタンパク質はα-Galエピトープに親和性があることを見出した。タンパク質のN末アミノ酸シークエンス分析やLC/MS質量分析などによって、いくつかのペプチド配列が得られた。Gene bankから相同性があるものを見つかっていないため、新規のNKレセプターであることが明らかにした。
<新生児ブタの膵臓isletの異種抗原についての解析>
I型糖尿病の治療法としてブタ膵島細胞移植法が注目されている。我々は新生児ブタの膵臓isletの糖鎖抗原を解析した。新生児ブタのNPCC(neonatal porcine islet-like cell clusters)上ではα-Galエピトープが発現しており、ヒト自然抗体、IgGとIgMの沈着が見られた。Tunicamycin処理によって、IgG沈着が著しく減少したことから、N型糖鎖がNPCCの異種抗原性に深く関与していることを明らかにした。α-Galエピトープのみならず、Hanganutziu-Deicher(H-D)抗原の存在も抗体反応によって確認された。NPCCのsialidase処理の結果から未知のシアル酸抗原の存在が示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A study of the xenoantigenicity of neonatal porcine islet-like cell clusters (NPCC) and the efficiency of adenovirus-mediated DAF (CD55) expression2006

    • 著者名/発表者名
      Omori, T
    • 雑誌名

      Xenotransplantation 13 (5)

      ページ: 455-464

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Bisecting GlcNAc mediates the binding of annexin V to Hsp472005

    • 著者名/発表者名
      Gao, CX
    • 雑誌名

      Glycobiology 15

      ページ: 1067-1075

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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