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AMPA型グルタミン受容体の肺癌における役割

研究課題

研究課題/領域番号 17790941
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関群馬大学

研究代表者

清水 公裕  群馬大学, 医学部, 助手 (90375535)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードAMPA型グルタミン酸受容体 / 肺癌 / real-time PCR法 / 免疫染色
研究概要

1)肺癌細胞株5株(腺癌由来:A549,小細胞癌由来:H524,H526,Lu135,N417)でのα-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid (AMPA)受容体の蛋白発現について検討した。AMPA受容体の4種類のサブユニットであるGluR1からGluR4に対する免疫染色を行ったところ,いずれも陽性で細胞質に蛋白発現を認めた。特にGluR2が肺神経内分泌腫瘍である小細胞癌細胞株で強く発現していた。
2)肺癌細胞株28株でのAMPA受容体の遺伝子発現について検討した。細胞株からtotal RNAを抽出し、real time PCR法を用いてGluR1からGluR4のRNA発現レベルを定量的に計測した。結果、GluR1からGluR4のいずれかにRNAレベルでの発現を認めた肺癌細胞株は,腺癌由来11株中4株、扁平上皮癌由来4株中1株、大細胞癌由来2株中1株、小細胞癌由来10株中9株、肺カルチノイド由来1株中1株であり、肺神経内分泌腫瘍由来の肺癌細胞株で強い発現を認めた.特にGluR2が肺神経内分泌腫瘍である小細胞肺癌細胞株で、非小細胞肺癌細胞株に比べ強く発現していた。
3)GluR2を高発現している小細胞癌由来細胞株8株について,編集部位(Q/R site)に対するシーケンスを行い,H209,H2171で未編集型を確認した.現在,サブクローニングを行い,未編集型の発現率を解析中である.
以上の結果より、肺癌においてAMPA受容体が何らかの重要な働きをしていることが推測された。特にGluR2の発現は肺神経内分泌腫瘍である小細胞癌で特異的に強く、発現パターンは脳腫瘍である神経膠芽細胞腫と似ていた。この結果はGluR2が小細胞癌と非小細胞癌との鑑別診断に臨床応用できる可能性を示唆していた。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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