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悪性脳腫瘍に対するミクログリアを介した抗腫瘍治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17790990
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関近畿大学

研究代表者

奥田 武司  近畿大学, 医学部附属病院, 助教 (10340796)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード神経膠芽腫 / インターフェロン / 誘導型一酸化窒素合成酵素 / 一酸化窒素 / DNAマイクロアレイ / ミクログリア / EGFR / JAK / STAT / 神経膠腫 / 脳、神経 / 脳神経疾患 / 病理学 / 免疫学 / 癌
研究概要

神経膠芽腫の摘出標本を用いた免疫染色を行った。術前にインターフェロンを静脈内投与、局所投与したものと投与なしで比較すると、局所投与した群にのみ誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の発現が認められた。このiNOSの発現細胞は二重染色の結果、脳内マクロファージであるミクログリアと判明、インターフェロンでの直接刺激によるものと考えられた。また高濃度のiNOSは大量の一酸化窒素(NO)を誘導することが判明している。次に神経膠芽腫の培養細胞を用いてNO負荷による抗腫瘍効果をDNAマイクロアレイを用いて解析した。NO負荷を与えた群と負荷なしの群で比較したところ、NO負荷では明らかな腫瘍増殖抑制関連の遺伝子が発現増加しており、また腫瘍増殖効果をもつ関連遺伝しの発現低下がみられた。これらの結果より、従来の報告ではインターフェロンの抗腫瘍効果はp53を介したものとされていたが、神経膠芽腫の場合、大量のNO誘導による新たな経路が生じている可能性がある。特に大量のNOによりEGFR-JAK/STAT経路を介している可能性が判明した。さらに培養細胞を用いてインターフェロンによる大量NO誘導療法を増強させるため、リポポリサッカライドを追加し、検討している。またEGFRの分子標的薬剤も追加し、抗腫瘍効果の増強を検討している。神経膠芽腫の新規化学療法としてアルキル化剤のTemozolomideが使用されているが、本薬剤はインターフェロンの併用によりMGMTの不活化が促進された結果、抗腫瘍効果の増強が予想される。このため、現在、全国規模で治験が行われている。これより、本研究結果も合わせてインターフェロンの静脈内投与+局所投与により、抗腫瘍効果が増強され、神経膠芽腫治療が進歩する可能性がある。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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