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蛍光蛋白同時発現細胞を用いた生体内での経時的細胞動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 17790996
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関金沢大学

研究代表者

山本 憲男  金沢大学, 医学系研究科, 協力研究員 (90332668)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードリアルタイムイメージング / 蛍光蛋白 / GFP / RFP / 腫瘍 / リンパ / 転移 / マウスモデル / がん細胞 / 生体内 / リアルタイム / 画像解析 / 毛細血管 / dual-color / Real time imaging / in vivo
研究概要

がんが転移する際のリンパ管およびリンパ管新生の役割は,現在がん生物学の分野で真剣に研究されている.しかしながら,がん細胞の腫瘍からの流出と,リンパ節への集束を伴うがん細胞のリンパ管への移動のリアルタイム・イメージング技術の開発は,これまで充分ではなかった.そこで我々は,これまで開発してきた蛍光蛋白発現腫瘍細胞を用いることで,リンパ管中でのがん細胞の移動について観察をおこなった.具体的には,蛍光蛋白標識した細胞をヌードマウスの鼠径部のリンパ節に移植し,鼠径部のリンパ節からリンパ管を通って移動し,腋窩のリンパ節に到達するまでの過程を,皮弁を通して細胞レベルでイメージングすることに成功した.また特にこの観察には,オリンパスOV100小動物イメージングシステムが,リンパ管を移動するがん細胞のリアルタイム・イメージングに有用であった.このイメージングテクノロジーを用いて,リンパ管へ流出するがん細胞への圧力の影響について検討をおこなった.この検討から,細胞断片,細胞,および塞栓の数は圧力が増すにつれて顕著に増加し,流出した塞栓の最大直径もまた圧力が増すにつれて大きくなることが明らかとなった.これは,腫瘍の圧力は周囲のリンパ管に進入する腫瘍細胞数のみならず,塞栓の大きさにとっても重要であり,より大きい塞栓の方がリンパ管内で生き残り,転移を形成する可能性が高いものと考えられた.がん細胞のリンパ管内の移動をイメージングする技術は,これまであまり理解されていなかったリンパ節転移の重要なステップの可視化を可能とした.

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Real-time imaging of tumor-cell shedding and trafficking in lymphatic channels.2007

    • 著者名/発表者名
      N. Yamamoto, et. al.
    • 雑誌名

      Cancer Res 67

      ページ: 8223-8

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of real-time subcellular dynamic multicolor imaging of cancer-cell trafficking in live mice with a variable-magnification whole-mouse imaging system2006

    • 著者名/発表者名
      Yamauchi K, Yang M, Jiang P, Xu M, Yamamoto N, et al.
    • 雑誌名

      Cancer Research 66・8

      ページ: 4208-4214

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 2種類の肺転移巣の経時的観察を可能にする蛍光蛋白発現ヒト繊維肉腫細胞2005

    • 著者名/発表者名
      山本 憲男
    • 雑誌名

      日本整形外科学会雑誌 79.8号

      ページ: 875-875

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 蛍光蛋白発現細胞を用いた高効率な融合腫瘍細胞リアルタイム検出法2005

    • 著者名/発表者名
      山本 憲夫
    • 雑誌名

      Cancer Science 96.Suppl

      ページ: 478-478

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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