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低出力超音波パルスの血管新生作用と内軟骨性骨化に対する効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17791012
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関北里大学

研究代表者

成瀬 康治  北里大学, 医学部, 講師 (60276087)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード低出力超首波パルス / 内軟骨性骨化 / 軟骨形成 / COX2 / 高週齢マウス骨折モデル / COX2ノックアウトマウス / 低出力超音波パルス
研究概要

骨折治癒過程におけるCOX2の役割を明らかにするために、10週齢(若週齢)および40週齢(高週齢)COX2ノックアウト(KO)マウスとワイルドタイプ(WT)マウスの両側大腿骨骨折モデルを計4群に分けて作製した。片側に低出力超音波パルス(Low intensity pulsed ultrasound ; LIPUS)を照射したものを照射群、反対側を非照射群とした。それぞれの群を骨折後時系列で犠牲死させ、LIPUSが骨折治癒過程に与える効果を軟X線撮影、μCT撮影、組織化学染色および組織免疫染色を用いて検討した。
高週齢COX2 KOマウスでは、骨折後10日の膜性骨化と軟骨形成は、高週齢町マウスと同等に認められた。骨折後21日では内軟骨性骨化を認める一方で、骨折部に隣接する仮骨中心部の線維性組織が広範囲にわたり残存していた。このモデルに対してLIPUSを骨折後1日から照射しても、骨折治癒過程に大きな変化は認められなかった。これらの結果から、LIPUSの骨折治癒促進効果を示す機序にはCOX2が必須であると考えられた。
そこで骨折部にプロスタグランジンE2受容体であるEP2,EP4アゴニストを局所投与したところ、骨折後21日目の内軟骨性骨化の遅延は、高週齢WTマウスと同等まで回復した。この条件下でLIPUSを照射したところ、骨折21日目には硬性仮骨架橋を認めるようになった。よって、LIPUS照射による骨折治癒、特に内軟骨性骨化促進作用機序にはCOX2が深く関与し、EP2,EP4以下のシグナルが必須であることが解明された。
さらに、組織学的検討においてLIPUS照射群でのみ、仮骨周囲を構成する線維性組織にはVEGFシグナル陽性所見を認め、同部位に一致して旺盛な血管新生を認めた。これらの結果から、VEGFシグナルカスケードと骨折治癒過程における内軟骨性骨化の間には、何らかの相関関係が存在することが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (7件)

  • [雑誌論文] Arthroscopic evaluation after surgical repair of intercondylar eminence fracture2007

    • 著者名/発表者名
      Park HJ, Urabe K, Naruse K, Aikawa J, Fujita M, Itoman M
    • 雑誌名

      Arch Orthop Trauma Surg. 20(In print)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 人工膝関節全置換術の膝蓋下脂肪体切除が術後の膝蓋腱長に与える影響2006

    • 著者名/発表者名
      占部 憲, 善平哲夫, 藤田 護, 相川 淳, 成瀬康治, 糸満盛憲
    • 雑誌名

      東日本整形災害外科学会誌 18・1

      ページ: 7-10

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Influence of three-dimensional culture in a type II collagen sponge on primary cultured and dedifferentiated chondrocytes2005

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Mukaida, Ken Urabe, Kouji Naruse, Jun Aikawa, Motoaki Katano, Hyon SH, Moritoshi Itoman
    • 雑誌名

      Journal of Orthopedic Science 10・5

      ページ: 521-528

    • NAID

      10018377996

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 同種骨移植を用いた大腿骨側人工関節置換術2005

    • 著者名/発表者名
      高平尚伸, 内山勝文, 成瀬康治, 高崎純孝, 小宮宏一郎, 糸満盛憲
    • 雑誌名

      別冊整形外科 47号

      ページ: 75-82

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 北里大学骨バンク運営費用について2005

    • 著者名/発表者名
      小宮宏一郎, 成瀬康治, 内山勝文, 小林菜央, 高平尚伸, 糸満盛憲
    • 雑誌名

      別冊整形外科 47号

      ページ: 72-74

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 関節リウマチにおける高分子ヒアルロン酸注射2005

    • 著者名/発表者名
      高平尚伸, 糸満盛憲, 成瀬康治
    • 雑誌名

      医学と薬学 54・5

      ページ: 633-638

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 同種骨移植の実際2005

    • 著者名/発表者名
      成瀬康治, 糸満盛憲, 内田菜央
    • 雑誌名

      リウマチ科 33・6

      ページ: 662-668

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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