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揮発性麻酔薬の神経細胞のフリーラジカルに対する作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17791043
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

紙谷 義孝  横浜市立大学, 附属病院, 助手 (90381491)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード活性酸素 / 神経細胞 / 虚血耐性 / 揮発性麻酔薬 / ATP感受性Kチャネル / 細胞内カルシウム / フリーラジカル / 吸入麻酔薬 / ATP感受性カリウムチャネル
研究概要

中等度までの活性酸素の増加は心筋や脳の虚血耐性をもたらす。イソフルレン(Iso)は神経細胞の虚血耐性を生じ、脊髄保護作用はantioxidantによって阻害されることが報告された。Isoが神経系の活性酸素を増加させることが推測されるが、この点は実証されていない。昨年度までは、ラット大脳皮質グリアーニューロン混合培養を用いて、ニューロンと思われる細胞について、superoxideレベルの増加を解析した。この培養系では、グリアが40%程度を占め、選択した細胞の中にグリアが混在する可能性が取り除けない。今年度は無血清培地を用いた培養法に変更し、ほとんどがニューロンとなる大脳皮質ニューロンの一次培養系を確立し、実験を行った。
胎児ラット大脳皮質から細胞を単離し、neurobasal mediumに添加剤としてB-27を加えた無血清培地を用いて培養7日後に実験を行った。Dihydroethidiumを室温で45分間培養細胞に添加した。この色素はsuperoxide anionと反応してethidiumを生成し、これがDNAと結合して安定した蛍光を発する。ニューロンと考えられる細胞の蛍光輝度の変化を2分毎に測定した。Isoは50%有効濃度の1.65倍および2.3倍の濃度において、蛍光輝度を対照群より有意に増加させた。この効果はミトコンドリアATP感受性Kチャネル阻害薬と考えられる5-hydroxy decanoic acid(5-HD)によって阻害された。
以上から、Isoはニューロンのsuperoxide anion生成を増加させると考えられた。5-HDによって阻害されたことから、この効果はATP感受性Kチャネルの活性化によることが考えられる。しかし、5-HDは同チャネル阻害作用のほかにミトコンドリア電子伝達系に対する作用もあり、この系の変化が活性酸素増加に関与した可能性も考えられる。

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] ラット大脳皮質ニューロンの活性酸素レベルに対するイソフルレンの効果2007

    • 著者名/発表者名
      越後憲之, 芝川(斉藤)百合子, 紙谷義孝, 山田芳嗣, 後藤隆行, 安藤富男
    • 雑誌名

      横浜医学 58

      ページ: 17-23

    • NAID

      40015387428

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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