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麻酔薬の腫瘍増殖抑制に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17791049
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 麻酔・蘇生学
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

阪口 雅洋  京都府立医大, 医学系研, 助手 (60319522)

研究分担者 廣瀬 宗孝  京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (50275228)
研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードチロシンキナーゼ / 上皮成長因子 / 局所麻酔薬 / リドカイン / EGF / 自己リン酸化 / 腫瘍増殖 / CAL27
研究概要

上皮成長因子受容体(EGFR)のチロシンキナーゼ活性化を介した細胞内シグナル伝達は細胞の分化・増殖に重要な役割を持っている。種々の癌細胞においてEGFRの過剰発現が認められており、腫瘍増殖との関連が明らかになると共に、EGF受容体を介したシグナル伝達経路を標的とする新しい癌治療薬が開発され注目されている。申請者らは局所麻酔薬がインスリン受容体(IR)の自己リン酸化部位のアミノ酸配列に相互作用を及ぼし、チロシンキナーゼ活性を阻害することを明らかにしている。ここで同じ受容体型チロシンキナーゼであるEGFRの自己リン酸化部位のアミノ酸配列がIRのものと類似していることに注目し、EGFRのチロシンキナーゼ活性も阻害するという仮説をたてた。
研究に用いる細胞として、頭頸部癌の中でもEGF発現量の多いヒト舌癌細胞株であるCAL27(ATCC ; CRL-2095)を用いた。細胞をプレート上で十分量培養した後、上皮成長因子(EGF)と局所麻酔薬(リドカイン、40μM〜4mM)を加え5分間反応させ、それらの細胞から蛋白を抽出し、EGF受容体の自己リン酸化を免疫沈降法及びウェスタンブロット法にて解析した。また局所麻酔薬による細胞毒性を検討するため、CAL27を40μM〜4mMの局所麻酔薬(リドカイン)存在下で培養し、顕微鏡による細胞の形態変化ならびにTUNEL法によりアポトーシスを検出した。
リドカインは400μM以上でCAL27の細胞増殖とEGFによるEGF受容体の自己リン酸化を有意に抑制した。リドカインは4000μM以上で細胞毒性を示したが400μMにおいてはこれを認めなかった。
リドカインは局所麻酔薬として舌癌の疼痛管理に用いられる。400μMのリドカイン濃度は浸潤麻酔で用いられる局所濃度に相当する。この濃度での局所麻酔薬がEGF受容体活性の抑制作用をもつことが明らかとなり、腫瘍増殖抑制作用をもつ可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 当院におけるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌性肺炎の現状2005

    • 著者名/発表者名
      阪口雅洋, 志馬伸朗, 橋本悟, 藤田直久
    • 雑誌名

      臨床呼吸生理 37

      ページ: 81-84

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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