研究課題/領域番号 |
17791084
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
秋田 英俊 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (10381782)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 尿路結石 / シュウ酸カルシウム / グリオキシル酸 / モデルマウス / オステオポンチン / ノックアウトマウス / トランスジェニックマウス |
研究概要 |
オステオポンチン(OPN)遺伝子組換えマウスの実験コントロールとして、60〜100mg/kgのグリオキシル酸を連日腹腔内投与することにより、安定した腎結石形成を得られることを確認した。この結石形成は投与3日目より確認され、成分分析でもシュウ酸カルシウム1水和物と、ヒト尿路結石成分と同様であることを確認した。OPN発現解析では、投与3日目より発現増大し、免疫染色でも結石内にOPNが含まれていることが確認された。以上の結果を論文報告した。(Urol Res. 2007 Apr ;35 (2):89-99. Epub 2007 Feb 14.) OPNノックアウトマウスを作成し、上記モデルマウス(wild-type)と同様の手法で結石を形成させた。結石形成量は、wild-typeマウスと比較して少なかった。X線回折による成分分析では、wild-typeと同様にシュウ酸カルシウム1水和物であった。しかし偏光顕微鏡による結晶形態観察では、wild-typeでは大きな花弁状構造を、ノックアウトマウスでは、小さな砂状で均一な構造であった。(平成19年5月論文投稿予定)。 3種類のOPNプロモーター領域(-5kb,-3kb,-1.5kb)にGFP発現遺伝子を結合させたtransgeneを導入したトランスジェニックマウスに対し、同様にグリオキシル酸を投与した。腎組織におけるGFP発現より、結石形成に関わるOPN発現を制御するプロモーター領域は-3〜-1.5kbの範囲に存在する可能性が確認された。追試実験の後、平成19年度中に論文投稿予定である。
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