研究課題/領域番号 |
17791102
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
五十嵐 秀樹 山形大, 医学部, 助手 (80333970)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 加齢 / カルシウム / ATP / マウス / 卵 |
研究概要 |
【目的】細胞内ATP産生の場であるミトコンドリア(Mt)は"卵の質"を決定する最も重要な因子である。我々はこれまで排卵後の卵の加齢(aging)がMtでのATP産生を低下させることを報告した。卵細胞のMtはagingによりその質が低下するが、細胞分裂を繰り返す体細胞ではMtの質は保たれる。そこで本研究ではマウス卵のagingモデルを作成し体細胞Mt自家移槙後の"卵の質"の改善させることを目的とした。 【方法】自家移植にもちいる体細胞Mtは採卵時に同マウスの肝臓から濃度勾配・遠心法により採取し、精製した。マイクロマニピュレーションシステムを用い、それをマウス卵に微量注入した。マウス卵はそれぞれ(1)新鮮卵、(2)加齢卵、(3)体細胞Mt移植加齢卵、(4)Vehicle(シュクロース液)注入加齢卵、の4群に分け、体外受精を行い、その後の発育について観察した。 【結果】4群で受精率(分割率)、変性率(Fragmentation率)、桑実胚発育率、胚盤胞発育率、胚盤胞発育率/受精率について検討した。新鮮卵で受精率、実胚発育率、胚盤胞発育率、胚盤胞発育率/受精率が他群に比べ有意に高く、変性率(Fragmentation率)は有意に低かった。しかし、加齢卵を用いた他の3群間に有意差は認められなかった。 【考察】これまでの検討では体細胞Mt自家移植は加齢卵の受精率、胚発育を改善させなかった。その理由としては(1)肝臓から採取したMtが自家移植には適切でなかった、(2)Mt移植量が少なかった、などが挙げられる。
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