研究課題/領域番号 |
17791115
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
炭竈 誠二 名古屋大学, 医学部・附属病院, 助教 (50378121)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | AP-2α / SKOV 3 / taxol / SKOV3 / 免疫染色 / 抗癌剤 / IC50 |
研究概要 |
・AP-2α遺伝子導入卵巣癌細胞における抗癌剤感受性の変化に関する検討 AP-2αを強制発現させた卵巣癌細胞株SKOV3においてタキソール・カルボプラチン・シスプラチン・ドキソルビシン・5FUへの感受性がそれぞれ1.26〜2.05倍に亢進していた。その機序として薬剤耐性受容体の発現変化の有無を検討した。ABCB1、ABCC1、ABCC2、ABCG2各受容体についてrealtime RT-PCRを行ったところ、AP-2α強制発現株において各受容体発現は0.92倍、1.09倍、1.12倍、0.89倍、1.21倍であり、有意な変化を示さなかった。また、SKOV3親株とmock株、AP-2α強制発現株においてp53のリン酸化につきWestern blottingにて検討したところ、AP-2α強制発現株においてリン酸化の亢進を認めた。 実験動物を用いたAP-2α遺伝子導入卵巣癌細胞株の病態と抗癌剤感受性 ・AP-2α遺伝子導入細胞と親株をヌードマウスの大腿部皮下に接種し、生じる皮下腫瘍の大きさを経時的に計測した。接種3週後における腫瘍サイズは親株において平均80.5mm^3であったのに対しAP-2遺伝子導入細胞においては平均48.6mm^3であった。また、マウスの腹腔内にtaxo1を200μg投与した場合の腫瘍サイズは前者にて平均54.4mm^3であったのに対し後者では8.lmm^3と著明な増殖抑制効果を得た。これらより、AP-2α遺伝子導入によりin vivoにおいても腫瘍増殖抑制効果を、かつtaxolに対する感受性亢進効果を確認した。
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