研究課題/領域番号 |
17791124
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
浅野間 和夫 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30380413)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 胎盤 / 栄養膜細胞 / 分化 / 栄養膜巨細胞 / 海綿状栄養膜細胞 / ノックアウトマウス / ホメオボックス遺伝 / 栄養膜幹細胞 |
研究概要 |
正常マウス胎盤におけるNECC1の発現は胎齢8.0-9.5日にかけ海綿状栄養膜細胞層(SPT)と栄養膜巨細胞層(TGC)に限局して発現しており、NECC1欠損変異マウスの解析では胎齢9.5日よりコントロールと比べてTGCの過形成とSPTの低形成を認めた。栄養膜幹細胞をCdx2の発現で検討したところ変異マウスでは発現細胞が著明に減少していた。In-vitroでの機能解析のため分化モデルとしてRcho-1細胞、マウス栄養膜幹細胞株(TS細胞株)を用いた。TSに分化刺激を与えると、巨細胞への分化に伴いNECC1の発現を認めた。NECC1発現アデノウィルスベクターを作製し、Rcho-1細胞、TS細胞株に遺伝子導入し、分化刺激を与えたところ分化に対し抵抗性を示した。この結果は細胞の形態、DNA量の半定量、分化マーカー発現の検討により導かれた。 また、NECC1の下流に位置する分子であるSRF(serum response factor)との関連を探るため、SRF結合部位を用いたレポーター活性を測定したところRcho-1細胞の分化に伴い活性が上がり、NECC1や優性ネガティブ型SRF(DN-SRF)の共導入により抑制された。SRFはNECC1と同様、SPTとTGCで発現しており、免疫沈降法により両者の関連性が示唆された。TGCの特異的分泌ホルモンであるPl1の転写制御領域を用いたレポーターアッセイを行ったところ分化刺激に伴い上昇する活性が野生型SRF(wt-SRF)の共導入により促進され、NECC1、DN-SRFの共導入により抑制された。Wt-SRF、DN-SRFをTSに導入し、導入細胞を発現ベクターについたタグにより同定、形態を観察したところ、wt-SRF導入細胞は分化刺激を与えなくても巨細胞への分化を示し、DN-SRF導入細胞は逆に分化を抑制する結果で会った。 以上から、NECC1はSRFを介する栄養膜細胞の分化シグナルにネガティブフィードバックを与え、栄養膜細胞の分化を調整する機能を有すると示唆された。
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