研究課題/領域番号 |
17791201
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
弓削 勇 慶應義塾大学, 医学部, 共同研究員 (70306786)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 再生医学 / 細胞、組織 / 内耳 / イオンリサイクル / 線維芽細胞 |
研究概要 |
マウス骨髄間質細胞(KUSA-A1細胞)を分化誘導後、同系統マウスおよび音響外傷マウスへ移植し移植細胞の生着を認めた。聴力保存の可否の検討には至らなかったが、特に音響外傷により障害をうけた領域への生着が顕著であった。生着した細胞は骨分化が認められ、病理組織学的な解析で正確な細胞移植モデルを作成可能であることが示された。 臨床応用に向けヒト間葉系幹細胞から分化させた幹細胞を内耳に移植した。幹細胞の採取は手技上の問題があるが、骨髄幹細胞は臨床応用されている技術であり実行性が高い。 また今回、臨床応用され安全性が高い薬剤Risovist【○!R】を移植細胞に貪食させ、組織学的に動態検出可能であることを認めた。鉄を含んでいる細胞が内耳に生着機能した場合、幹細胞の内耳内の存在をMRIで検出可能となることが期待される。 動物モデルで移植細胞は生着が認められ、骨分化していた。線維芽細胞へ分化するヒト細胞の探索・選択も重要だが、移植前分化誘導条件、移植後環境について検証をする必要がある。他方、現存臨床手術手技上の過程で得られる細胞を脱分化させ、再移植する事ができればそれも望ましく、手術手技へのそのような目的での評価検討も必要と思われる。 内リンパ腔への骨髄幹細胞移植にて生着を確認したことは一定の成果であったが、現時点では内耳内で線維芽細胞への完全な分化・再生の確認には至っていない。本研究を発展させ(1)難聴・耳鳴等の内耳障害患者でのイオンリサイクルに対する自家・同種他家細胞移植再生法の確立(2)移植ヒト骨髄間葉系細胞の寿命延長、増殖法等の現存バイオインフォマティクスの整理、蓄積及び(3)現在の臨床世界に照らした施行方法の安全性、科学性、倫理性の確立をこれからの課題とし研究を続けたい。
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