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杆体一色型色覚における遺伝子変異の機能的解析

研究課題

研究課題/領域番号 17791228
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 眼科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

村木 早苗  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (90335175)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード杆体一色型色覚 / CNGA3 / CNGB3 / 杵体一色型色覚
研究概要

CNGA3で知られている46種のミスセンス変異のうち39種について、パッチクランプ法を用いて解析し、その結果を論文としてまとめ報告した(電流が記録できたのが7種で、殆どの変異は電流が記録できなかった)。残る7種(自験例で見出していたLeu633Pro(CTG→CCG)の変異を含む)についても同様の解析を進めたところ、3種で電流が記録できた。それらのうちGlu590Lysは、上記論文で報告したGlu593Lysと同じく、cGMP感受性を上げる変異であることが判明した。Leu633Proは電流が記録できたが、その性質は野生型と差がなく、また、野生型CNGA3や野生型CNGB3とも正常に会合していることを免疫沈降法により確認した。Leu633Proは多型なのかも知れない。電流が記録できなかった計36種に関しては、(1)細胞膜には発現するがチャネル機能を発揮できない、あるいは、(2)細胞膜での発現が低下している、の2つの可能性を区別する必要が生じたので、野生型CNGA3-GFPの融合タンパク質の性質をまず検討した。GFPとの融合CNGA3チャネルは野生型CNGA3チャネルと全く同じ性質の電流を示したので、C端に融合させたGFPはチャネルの機能に影響しないことが確認できた。そこで、46種の変異CNGA3をそれぞれGFPベクターにクローニングし、細胞にトランスフェクトしてGFPの蛍光の細胞内分布を検討した。電流が記録できた変異では細胞全体が光っていたが、電流を記録できなかったものの殆どは細胞内封入体(と思われる構造物)だけが光っていた。蛍光の細胞内分布の観察により上記(1)と(2)が区別できる可能性が高まっている。今後は、培養温度を下げる、野生型CNGB3と共発現させる、などの様々な工夫により、変異CNGA3を細胞膜に発現させるべく検討してゆく予定である。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Functional analysis of rod monochromacy-associated missense mutations in the CNGA3 subunit of the cone photoreceptor cGMP-gated channel.2007

    • 著者名/発表者名
      Sanae Muraki-Oda, Futoshi Toyoda, Akira Okada, Shoko Tanabe, Shinichi Yamade, Hisao Ueyama, Hiroshi Matsuura, Masahito Ohji
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 362

      ページ: 88-93

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Protan color vision deficiency with a unique order of green-red as the first two genes of a visual pigment array2006

    • 著者名/発表者名
      Hisao Ueyama, Shoko Tanabe, Sanae Muraki-Oda, Shinichi Yamade, Iwao Okubo
    • 雑誌名

      J Hum Genet 51

      ページ: 686-694

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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