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細胞内シグナルを用いた肝再生医療

研究課題

研究課題/領域番号 17791270
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児外科学
研究機関千葉大学

研究代表者

照井 慶太  千葉大学, 医学部・附属病院, 助教 (70375773)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード移植・再生医学 / シグナル伝達
研究概要

1 Mn-SODによる抗酸化作用の検討
前年度までの研究で、STAT3によりMn-SODが誘導されることが明らかとなった。Mn-SODはミトコンドリアにおける02ラジカルを過酸化水素に還元する抗酸化酵素である。Mn-SODが実際に低酸素再酸素化(H/R)による活性酸素の発生を抑制しているかについて検討した。
(1) 初代培養肝細胞内での活性酸素を定量化する系の確立:H/R後に生じる細胞内活性酸素を可視化するため、肝細胞をDCFH一DA染色し、この螢光強度を測定し、活性酸素を定量化した。化学的に細胞内活性酸素を増加させる過酸化水素、AntimycinAにより螢光強度が増強することを確認した。次に、H/Rでは、コントロールに対し螢光度が有意に増加し、その傾向は低酸素時間が2時間より4時間のほうでより著明であった。このH/Rにより生じた活性酸素は抗酸化剤(Nアセチルシステイン)により有意に減弱した。
(2) STAT3・Mn-SODによる活性酸素抑制効果の検討: 活性酸素は、H/Rなしでは低く、H/Rにより著明に増加した。STAT3・・Mn-SODの導入により、活性酸素はそれぞれほぼ同等に抑制された。
2 STAT3による抗アポトーシス効果の解析
近年、活性酸素によりCaspase9が活性化されアポトーシスが誘導される経路が明らかになりつつある。そこで、STAT3,Mn-SODによりH/R後のCaspase活性が変化するかをWestern blot法にて検討した。コントロール群では、CleavageされたCaspase3・9が検出され、STAT3・Mn-SODにより、H/R後のCaspase3活性が抑制されていることがわかった。
3 新たな知見
STAT3によりMnSOD発現が誘導され、H/Rによる活性酸素を抑制し、Caspase3活性を抑制することでアポトーシスが抑制されるという機序が示された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Preventing hypoxia/reoxygenation damage to hepatocytes by p66shc ablation: Up-regulation of anti-oxidant and anti-apoptotic proteins2008

    • 著者名/発表者名
      Sanae Haga
    • 雑誌名

      Journal of Hepatology 48

      ページ: 422-432

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Endoscopic sphincterotomy is a useful preoperative management for refractory pancreatitis associated with pancreaticobiliary maljunction.2008

    • 著者名/発表者名
      Keita Terui
    • 雑誌名

      Journal of Pediatric Surgery 43

      ページ: 495-499

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 胆管増殖in vivoモデルの検討2007

    • 著者名/発表者名
      照井慶太
    • 学会等名
      第14回 肝細胞研究会
    • 発表場所
      鹿児島
    • 年月日
      2007-06-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 肝内胆管再生に関する基礎的検討2007

    • 著者名/発表者名
      照井慶太
    • 学会等名
      第44回 日本小児外科学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-05-31
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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