研究課題/領域番号 |
17791308
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 浜松医科大学 (2006) 明海大学 (2005) |
研究代表者 |
瀬戸 真太郎 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50383203)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 酪酸 / アポトーシス / 歯周病原因菌 / TNF-α / 免疫細胞 |
研究概要 |
本研究の目的は、免疫細胞における酪酸の病原性を明らかにすることである。申請者は歯周病の慢性疾患化の一因は、歯周病原菌が産生する酪酸が歯肉溝や歯肉組織内の免疫細胞にアポトーシスを引き起こすことであると考えている。申請者は本研究においてJurkat T細胞を用いて以下のことを明らかにした。 (1)炎症性サイトカイン存在時における酪酸誘導アポトーシス 歯周病変部位における炎症性サイトカイン、IL-1βやTNF-αの濃度は非常に高いことが知られている。これらの炎症性サイトカイン存在時におけるT細胞の酪産によるアポトーシスの誘導機序を調べた。IL-1βやTNF-αのみではT細胞にアポトーシスを誘導しなかった。IL-1βには効果がなかったが、TNF-αは酪産のアポトーシス誘導を促進する効果があった。cFLIP過剰発現株において、TNF-αのアポトーシス促進効果は抑制された。このことは、酪産によってcFLIP発現が抑制されたためにTNF-αがアポトーシスを促進することを明らかにした。 (2)カスパーゼ阻害剤、Bcl-XL、Bcl-2過剰発現株における酪産誘導アポトーシスの抑制効果カスパーゼ阻害剤をもちいて酪産誘導抑制効果を調べた結果、パンカスパーゼ阻害剤とcaspase-10阻害剤の抑制効果がもっとも強く、caspase-3、caspase-8、caspase-9阻害剤の抑制効果は限定的であった。このことは酪産によるカスパーゼの活性化機序はcapase-10を活性化することによって始まることを示す。また、Bcl-2、Bcl-XL過剰発現株における酪産誘導アポトーシスの抑制効果も限定的であった。また、これらの過剰発現株におけるカスパーゼ阻害剤による酪産誘導アポトーシスの抑制効果は限定的であり、「中間的」にアポトーシスが誘導されている画分が現れた。
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