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マウス口蓋形成における上皮間葉形質転換(EMT)の分子制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 17791313
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関日本歯科大学

研究代表者

添野 雄一  日本歯大, 歯学部, 助手 (70350139)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード歯学 / 病理学 / 発生 / 遺伝子 / マウス / 口蓋形成 / 突起癒合 / EMT
研究概要

二次口蓋形成においては、口蓋突起尖端に位置する被覆上皮(MEE細胞)は予定口腔上皮と異なる表現型を発現しており、左右口蓋突起間での接着誘導に働く。本研究では、MEE細胞の細胞運動能と形質転換(EMT)を制御する分子機構としてRhoファミリーとsnailを基軸とする細胞内情報伝達回路に注目し、マウス口蓋突起の器官培養モデルとともに、酵素処理により間葉と分離したMEE上皮シートの培養系での上皮表現型を規定する分子ネットワークの働きを解析する。初年度では、マウス口蓋突起の器官培養系でのMEE細胞の蛍光標識と標識MEE細胞の未標識間葉細胞間への移住経時観察を完了した。上皮間葉間の相互作用に働く分子ネットワーク(cdc42・Rac・N-WASP・MRCK・ERM)、MEE細胞間の接着関連分子(Eカドヘリン、βカテニン、アクチン、CD44、シンデカン)については、microdissection法により分離採取したMEE細胞と間葉細胞での遺伝子発現をリアルタイムPCRで解析した。特に、MEE細胞のEMT誘導に同調してsnail発現が高まることと、アンチセンス法によるsnail発現の抑制実験から、snailがMEE細胞の運動能の制御に強く関わっていることを証明した。MEE上皮シートモデルについては、胎生13.5日のマウス胎仔から二次口蓋突起を離断、2.4 U/mlディスパーゼにて上皮を剥離、IV型コラーゲン被覆膜に付着させる方法を確立した。現在、器官培養系でのsnail経路への特異的インヒビター(small GTPase阻害に働く百日咳毒素など)、口蓋形成の誘導因子(TGF-β3)と催奇形因子(過剰濃度のレチノイン酸)の共存下での分子活性と細胞動態を解析するとともに、snailノックダウン(アンチセンス法やRNA干渉)による実験モデルの準備を進めている。

報告書

(1件)
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Epithelial-mesenchymal transformation during palatogenesis and cleft palate development2005

    • 著者名/発表者名
      Soeno, Y.
    • 雑誌名

      Dentistry in Japan 41

      ページ: 13-18

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [図書] 平成17年度病理学Web教材(学内LAN配信資料・冊子版)2005

    • 著者名/発表者名
      日本歯科大学病理学講座編(青葉孝昭 監修)
    • 総ページ数
      143
    • 出版者
      日本歯科大学出版
    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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