• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯周病関連細菌Porphyromonasgingivalisの線毛制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 17791318
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関愛知学院大学

研究代表者

西山 宗一郎  愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30343651)

研究期間 (年度) 2005 – 2006
研究課題ステータス 完了 (2006年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード歯周炎 / 細菌 / 線毛 / 付着 / 凝集 / 病原因子 / 偏性嫌気性菌 / 歯周病
研究概要

歯周病関連細菌Porphyromonas gingivalisのFimA線毛は,宿主細胞への付着や自己凝集,他細菌との共凝集に関与する.本研究では,線毛遺伝子fimAの下流に存在するORF1〜4産物の機能と.温度による線毛発現制御機構の解明を目指している.
1).fimA下流遺伝子ORF1〜4産物の機能解析
前年度の研究から,ORF2〜4変異株ではFimA線毛依存性の自己凝集能を失っていること,ORF1は欠損させても野生型との顕著な差が見られないことが示された.本年度は野生株及び変異株から線毛を精製し機能解析を行った.その結果,ORF2〜4変異株からの精製線毛はGAPDH, fibronectin, collagenへの結合能を失っていることが明らかになった.また野生型の精製線毛にはORF2,3,4産物が存在することを確認した.ORF2〜4産物が実際にFimAへ線毛中に微量成分として存在し,付着凝集能へ寄与することが明らかとなったので,これらをそれぞれFimC, FimD, FimEと名付けた.前年度からここまでの結果をまとめてMicrobiologyへ投稿し,受理された.
現在fimA, fimC〜fimEをそれぞれ発現ベクターに組み込み,組み換えタンパク質の大量発現及び精製を行い,細胞外マトリックスタンバク質との結合能を解析している.これまでの結果では,FimAに加えFimC・FimDがcollagenとの結合能を示していることから,これらが付着因子として機能している可能性が示唆されている.一方FimEはcollagenへの結合能を示さなかった.fimE変異株ではFimC・FimDが発現しているにも関わらず,精製線毛には存在しないことから,FimEはFimC・FimDをFimAへ繋ぐアダブタータンパクとして働くのかも知れない.今後,他のタンパク質との結合能を調べると共に,免疫沈降法を用いてFimA〜FimEの相互の結合能を解析する予定である.
2).温度による線毛発現制御機構
様々な条件で温度変異株スクリーニング系の検討を行ったが,効率の良い系は得られなかった.

報告書

(2件)
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 歯周病関連細菌Porphyromonas gingivalisの線毛遺伝子下流因子の機能2007

    • 著者名/発表者名
      西山宗一郎, 永田秀樹, 雫石聰, 村上幸孝, 吉村文信
    • 雑誌名

      Bacterial Adherence & Biofilm第20回記念学術集会講演記録集 (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Involovement of minor components with the FimA of Porphyromonas gingivalis in adhesive functions.2007

    • 著者名/発表者名
      Nishiyama, S., Murakami, Y., Nagata, H., Shizukuishi, S., Kawagishi, I., Yoshimura, F.
    • 雑誌名

      Microbiology (in press)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

URL: 

公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi